来客の反応

「……あれ、あの子たちって…?」



 一方、詩織と共に実の後ろ姿を見送っていた彼は、きょとんと目をまたたいていた。



 ほんの一瞬見えた、実の知り合いらしき誰かの姿。

 あれは―――



「レイレン君。」



 後ろから声をかけられる。

 それに振り返ると、そこに立っていた詩織が笑顔を引っ込めて神妙な面持ちをしていた。



「色々と、話があるの。あなたがいない間に、状況が変わってね。」



 告げられた言葉の内容に、彼もまた表情を引き締めるのだった。


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