─邂逅─
不思議と疑いはなかった。
そうだ。〝虹蜺〟というのが、完全な存在を指すのなら、あれがそうだ。
御伽噺に出てくるような、伝え聞くような、姿形はしていない。
翼は生えていないし、尻尾も無い。鱗が全身を覆っていたりもしない。
星彩を
───死を確信したのは、
「
「そこの。公を見ているか」
再びの問い。死の代わりに来たのは肩透かしのような安堵で、その問い掛けに応えるまで、少しばかり時間が要った。
「こ───こう……げい───?」
「なんだ? それは公の事か?」
舌足らずな問い掛けに返ってきたのは、答えではなく
「公の事が知りたくば見出すのだ」
.
釼下に息吹く 南 ヱ斗 @silver-lining
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