目標と提案
「――っと、話し合いはここまでにして結論づけようか。当面の目標は『変身に慣れる』、『他の魔法少女から技術を学ぶ』、『王都の魔法学院と関係を持つ』、の3つだ。」
「出来そうなら学院に通ってみたい。」
「ふむ…そうだね。そのほうが私だけから学ぶよりも効率的だ。幸い、私の貯金とこの前の報酬で魔狩人としての身分であればかなり高位のものになれる。入学金も申し分ない。」
と、その時、グゥ…とホワイトのお腹が鳴った。
もうお昼どきのようだ。
奴隷棟から領主館の客室に移動したため、扉を開ければメイドか執事が居る。
「っ、おや、魔法少女様、お目覚めでしょうか。」
執事がいた。
「ご飯はそろそろ?」
「はい、おや、丁度呼びに来たようです。」
メイド服を着たミルアがやってきた。
「ホワイトちゃん、お昼ごはんです!」
「うん、今行くところ。」
ミルアの言葉遣いに眉を顰ませる執事だったが、ホワイトの前だったので注意もできず歯噛みした。
二人の少女は仲睦まじく食堂までお喋りしながら歩いていった。
^^^^^
「王都に?」
「はい。魔法少女様なのでしたら、やはり、各国の首都で活躍されるべきでは?と思いまして…」
完全に厄介払いである。
過ぎたるは及ばざるが如しで、こんな町に魔法少女が居れば報酬的にも戦力的にも過剰以外の何物でもない。
払う金も使うべき場所もないから、ある場所に行ってね。
「あと、ミルアを今回の報酬にお加えします。」
仲良し小好しの家畜も一緒だし、いいでしょ?
「ってところだな。」
「…。まあ、目標にもあったし、いいよ。出て行ってあげる。」
「っ…お見通しでしたな。申し訳ありません。」
「ごちそうさま。準備はそっちでしてね。」
ちゃっかり全部(おかわり込み)食べて、ホワイトは食堂をあとにした。
転生魔法幼女は眠怠げに無双する リディクュ・ルェメント @TomPhan
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