第4話:心配をかけた彼女には……

心配をかけた彼女にはずっと甘えられる事になった。

彼女を呼び出した友達はあの女とグルだった。

それがわかった後、彼女は報復案を相手に送り好きなものを選びなさいと付け足した。


一分とかからずに彼女の友達が現れ、現在、俺たちの目の前で床に頭を擦り付けている。所謂、土下座。


「私たちにこんな事をしてそれだけで済むと思っているの?」

彼女は感情のない声で静かに問いかける。

「いいい、い、いえ」

「そうよね、全部やってあげましょうか?そうしたら、二度としないでしょ?躾よね」

「そそそそ、そ、それだけは……」

「いいよね。私と彼の時間をこうして奪ってるんだから」

彼女の手により、友達のカバンの中から色々、いかがわしい物が出てくる。

「どれがいい、いつもあなたが使っている物、全部使ってあげる」

「えっ、これ全部使用済み……」

「興味あるの。どうしよう、私、こんなの使った事ないのに。でも、貴方が望むのなら……」

ぎゅうっと俺を抱きしめてくる。健気、可愛い。俺も彼女を抱きしめる。

十分ほど抱き合った俺たちは口づけを交わし友達の処遇を決める話を再開する。この間友達は土下座のまま。


「面倒だから、順番に全部使ってSNSに流そうか〜」

ビクンと友達の身体が跳ねた。

「まぁ、構内にこれだけいかがわしいものを持ってくる変態だしな……」

ビクっ、ビクっ、っと身体を跳ねさせていたかと思うとプッシャァ〜という水が放出される音が友達から聞こえてきた。みるみるうちに足元は水浸しになってしまった。


「駄目だな道具を使っても気持ち良くなるだけだぞコイツ」

「そう見たいね。私の考えた報復案は全部ご褒美みたいね」

かわいそうなものを見る目で友達を眺める俺たち。

またなんかされないように今のこの姿を写真に収めておく。多分アップすると喜ぶぞコイツ……


「それより、私に心配かけたんだから、今日はいっぱい甘えさせてね♡」

「わかってる、満足するまで相手をするよ」

「ふふっ、じゃあ、先にご飯に行きましょう」

「そうだな、行こう」

その場に友達を放置して俺たちは昼食を取るために大学を出た。


「体力つけないとだし、やっぱりお肉がいいよね」

「焼き肉に行くか。その後、俺んちにくるか?」

焼肉屋からは俺の家の方が近い。

「そうしよう。今夜は寝かせないからね」

「ああ、わかってるよ」


昼食に焼き肉をたらふく食べて俺の家に着いた俺たちはシャワーを浴びながら行為をはじめ一晩中、いや、翌夕まで行為に耽っていた。空腹でどうしようもなくなり行為をやめた。

夕飯を食べ終えた後も行為に耽った。

彼女の性欲は途轍もない。

そんな彼女と離れられない俺も大概か。


「私は…貴方が、いないとぉ…駄目ぇ、なのぉ」

「俺も君が、いないと駄目なんだ……」

「ずっとぉ、ずっと……これ、からもぉ、ぃっしょにいて〜」

「ああ、ずっと、一緒、だ」

お互いの耳元で囁き合いながら愛を深めていく。これからもずっと。

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お読み頂き有難うございます。


深夜のテンションだけで綴ってきた話です。

骨子も考えず勢いだけで書いています。


また、この話が続くかどうかはわかりませんが一区切りついたので投稿します。


楽しんでいただければ幸いです。

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甘く、甘く、囁いて 鷺島 馨 @melshea

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