多分、僕が見る事ができるのは力の強い存在だけなんだと思います

 悪いものが見えてしまい、そいつらが事件を起こすのだと相談する男のお話です。
 優しそうな男性に語り部である男は「自分が悪くて力の強いものを引き寄せてしまう」という呪いのような自分の半生についてを吐露しはじめます。
 前後編を非常に巧妙に利用した作品で、その構成がタイトルにもかかっていて読み終わったあとすごく気持ちよかったです。
 呪いという概念、すごく大好きで「これからの呪い」部分がなんなのか予想をしながら読むのも楽しいと思います。
 どんな呪いを受けて、そしてこれからの呪いはどのようなものなのか……読んで確かめてみてください