登場人物紹介


《ヒロイン》

 名前:琴ヶ浜 恵里奈(ことがはま えりな)

 年齢:16歳(高校一年生)

 誕生日:5月7日

 家族構成:父、母、妹

 部活・委員会:風紀委員会

 外見的特徴:美少女。前下がりボブの黒髪。ややつり目。平均よりやや低めの身長。かなりの巨乳。

 好きなもの:甘い物、かわいい動物

 苦手なもの:妥協、虫全般

 趣味:読書、アニマル動画を見ること、動物園巡り

 特技:動物のお世話、どんな動物にも大抵すぐ懐かれること

〈プロフィール〉

・高校一年生の女の子。学校内でも有名なクール系美少女で、何に対してもストイックに取り組む性分から文武両道な優等生。入学して早々に風紀委員会にもスカウトされ、持ち前のストイックさを遺憾なく発揮し、校則違反や風紀の乱れをビシバシ取り締まっていく。口で言っても聞かない者には容赦なく実力行使をする「鬼の風紀委員」ぶりから、学校内ではもっぱら「可愛いんだけど近寄りがたい」「触れ合いたいけど怪我しそう」といった評価をされている。ただ、中には反感や劣等感ややっかみから、「生意気な奴」「調子に乗っている」と彼女を疎ましく思っている生徒もいる。


・放課後は、従姉が経営しているカフェでアルバイトをしている。もともとあまり愛想が良いタイプではないので接客にはやや難があるものの、仕事ぶりはいたって真面目で優秀。「そんな無愛想な所が逆にイイ!」と、彼女目当てに来店する常連客もいるとかいないとか。だが、ミスや手抜きをする者は年上だろうと先輩だろうと決して見逃さず、新人の指導もスパルタなので、スタッフの間では鬼教官として恐れられている。過去にはそんな彼女と仕事するのを嫌がって辞めてしまった人もいて、現在も新しく入ったものの彼女の指導に付いていけずに長続きしない人がほとんど。おかげでカフェは若干人手不足ぎみになっている。


・生真面目な性格と、それゆえに同年代から頭一つ抜けたスペックのせいで、子どものころから周囲の人間とうまく馴染めず友達らしい友達も作れなかった。幼稚園、小学校と孤独な日々を過ごしていたが、そんな彼女を見かねた両親が、中学校入学のお祝いも兼ねて彼女に1匹のハリネズミをプレゼントする。「ケンスケ」と名付けたそのペットのハリネズミの世話をしたり一緒に遊んだりしているうちに、彼女にとってかけがえのない「友達」になった。


・中学3年生になったある春の日、不注意でケージの金具を上手く留められていなかったために、ケンスケが大怪我を負ってしまう。一命は取り留めたものの、それからまもなく怪我がもとで衰弱死してしまい、その後、激しいペットロスに襲われた彼女はめっきりふさぎ込むように。中学卒業までの間は、抜け殻のような日々を過ごしていた。


・ケンスケの死から1年後。いまだペットロスから抜け出せてはいないものの、一時期よりは落ち着きを取り戻した彼女は高校に入学。少しでも寂しさを紛らわせるためにアルバイトや風紀委員会の活動に打ち込むようになり、忙しくもかつてのように孤独な高校生活を送っていた。

 しかし、そんなある日、バイト先に新しく入ってきた同じ高校の一年先輩である男子・鵠沼剣介と出会う。何の偶然か名前が「けんすけ」であることや、特徴的なツンツンヘアー、ちょっとふてぶてしい目つきや顔つきなど、ケンスケと似ている点がいくつもある彼のことを「ケンスケの生まれ変わりかもしれない」と思うようになる。結果、誰に対してもクールで厳しい態度を崩さないはずの彼女は、剣介だけには甘々でチョロい「クーチョロ」な態度になる。

〈主な関連人物〉

 江之浦藤恵(えのうら ふじえ)

 ・バイト先の店主で恵里奈の従姉である妙齢の女性。中学時代からときどき店の手伝いに来ていた恵里奈を、高校入学とともに正式にバイトとして雇う。ペットロスに陥っていた恵里奈を「少しでも気分転換になれば」と店の手伝いに誘うなど、恵里奈の良き理解者の一人。


 琴ヶ浜椎奈(ことがはま しいな)

 ・妹。姉とは反対に社交的で明るい性格。ケンスケを失ってペットロスになってしまった姉のことは内心で心配していたが、最近よく姉の話題にあがる「けんすけ先輩」の正体がケンスケそっくりな男の子だと知り、いい出会いがあって良かったと祝福する反面、「いいオモチャが手に入った」と面白がっている節がある。


 父、母

 ・一人ぼっちの淋しい幼少期を過ごしていた恵里奈を案じてハリネズミを飼うなど、娘思いの優しい両親。カフェのアルバイトに風紀委員会にと充実した高校生活をスタートさせた恵里菜に安堵してはいるものの、いまだ完全にはペットロスを克服できていない様子の彼女を陰ながら心配している。


 照ヶ崎青葉(てるがさき あおは)

 ・学校の風紀委員会の会長で、生徒・教師問わず人望暑い先輩女子。入学早々に恵里奈の能力を買ってスカウトする。彼女の活動ぶりは評価しているものの、生真面目すぎる性格のせいで一部の生徒から不興を買っている現状を危うく感じている。


《主人公》

 名前:鵠沼 剣介(くげぬま けんすけ)

 年齢:16歳(高校二年生)

 誕生日:9月22日

 家族構成:父、母、姉

 部活・委員会:無所属

 外見的特徴:ツンツンヘアー。目つきが悪い悪人面。平均より高めの身長。

 好きなもの:B級グルメ、温泉、対戦・協力で盛り上がれるゲーム

 苦手なもの:勉強、貯金、姉

 趣味:旅行やキャンプなどのアウトドア

 特技:100メートル走10秒台の俊足、必要に迫られて身に着けた爽やかスマイル

〈プロフィール〉

・高校二年生の少年。成績は中の下で、授業中の居眠りや課題のすっぽかしもしばしば。よく一緒につるんでいる悪友とバカをやっては教師から説教を食らうこともままあるが、基本的には穏やかで人情味のある性格と、どこにでもいるごく普通の男子高校生。中学時代は陸上部に所属しており、特に短距離走の種目では大会でも常に好成績を残していた生粋のスプリンターだった。しかし、陸上はもともと体力作りのためにやっていたことであり、趣味である旅行の資金を稼ぐためにアルバイトの時間を確保したいという思いもあって、高校に入学してからは帰宅部を選んでいる。


・生まれつき父親譲りの硬くてツンツンとした髪型が特徴で、子どものころから現在に至るまで「ハリネズミ」「ウニヘッド」「もはや武器」「生け花できそう」などと周囲の人にはよくネタにされている。加えて三白眼ぎみの目付きやギザ歯という強面のせいで、初対面の人間から「怖そうなやつ」「不良」という第一印象を抱かれがちなことは悩みの種になっている。


・高校入学を機に陸上を辞めてバイト探しを始める。不良っぽいイメージを払拭できそうという理由でオシャレな雰囲気の飲食系に絞って応募をしていたものの、前述の髪型や外見の理由からことごとく面接で玉砕。高校1年時は、飲食系バイトの履歴書を量産しつつ、高校生でもできるイベント設営などの単発バイトでどうにか小遣いをかき集める、という1年を過ごしていた。


・高校二年生の春に、ようやく個人経営のカフェ「ルピナス」でホールスタッフとして働けることになったのだが、そこで教育係としてあてがわれたのは、同じ学校の後輩で「鬼の風紀委員」として有名な少女・琴ヶ浜恵里奈だった。美人だけどおっかないという学内での評判や、バイト先の他の先輩スタッフ達からの「ご愁傷様」とでも言いたげな雰囲気から、「これからここでやっていけるのか」と早くも不安を覚えていたが、そんな不安とは裏腹に「鬼教官」と名高い琴ヶ浜は、どういうわけだが二人きりの時だけは剣介に対してびっくりするほど甘々でチョロかった。


〈主な関連人物〉

 江之浦藤恵

 ・バイト先の店主で、恵里奈の従姉である妙齢の女性。剣介がこれまで応募してきたバイトの面接官たちとは違い彼を外見だけで判断することなく、しっかりと内面を見たうえで歓迎した。剣介の教育係として恵里奈を紹介する。無自覚ながら恵里奈に負けず劣らずのスタイルの持ち主で、剣介を度々ドギマギさせていたりする。


 照ヶ崎青葉

 ・学校の風紀委員会の会長で、生徒・教師問わず人望暑い先輩女子。恵里奈とよく行動をともにするようになった剣介に、恵里奈のことをよろしく気にかけてあげてほしいと頼む。大和撫子然とした雰囲気とは反対に、ちょっとお茶目な一面も。


 梅沢涼子(うめざわ りょうこ)

 ・バイト先で働く女子大生で剣介の先輩。モデル体型な美人さんで、仕事はそつなくこなしユーモアもある頼れるお姉さん。だが、恵里奈の冷たい目線を受けてにやけたり、新人時代の恵里奈からのスパルタ教育を思いかえして悦に入ったりするなど、若干マゾの気がある。


 鵠沼盾花(くげぬま じゅんか)

・地元の大学に通っている剣介の姉。剣介とは反対に母親譲りのサラサラヘアーが似合う結構な美人なのだが、その実かなりの酒飲みかつゲーマー。よく学校帰りの剣介を捕まえては酒盛りとゲームに付き合わせたり、実の弟を「下僕」といって憚らないなどやりたい放題で、剣介からは苦手意識を持たれているがそんなことには全く気付いていない。剣介が学校の屋上から落ちて搬送された時は、仕事で忙しい両親の代わりに病院へと駆けつけるなど、根は弟思いらしい。


 父、母

 ・家族。両親ともに共働き&出張の多い仕事のために家を空けることが多い。放任主義。

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俺の後輩がクーチョロでかわいい ~バイト先では先輩なクールで厳しい後輩美少女、俺と二人きりの時だけ甘々でチョロい~ 福田週人(旧:ベン・ジロー)@書籍発売中 @fukurou522

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