第8話 哀しみの小説家

皆様の作品に頻出するキーワードは何ですか?



(´・ω・`)

KAC2022 10回目 お題『真夜中』。

先に投稿されていた幾つかの作品を見て、ある傾向に気付きました。

それは「オバケ」か「夜さんぽ」を描いた物語に大別される事でした。



(・ω・)

「じゃあ、それを合体させたら面白くね?」という

ふざけた発想で、締切日前夜の酔った勢いで(またか笑)

真夜中のドライブと、ありきたりのホラーを

組み合わせたストーリーで書いてみました。


【蒼い夜に溶け漂う】

https://kakuyomu.jp/works/16816927861962439000/episodes/16816927861970433690



(´・ω・`)

ところが書き上げてみると、物悲しさと、やるせなさ

人嫌いな孤独癖、自棄的な作風になってしまいました。


私自身が

暗闇とオバケが苦手な少年だったにも関わらず

思春期(おそらく中学生くらい)を境に

真夜中の静けさを求めるようになった事を

思い出したのも、本作を書くきっかけのひとつでした。




私の作品の中では特に反響の多かった

【投げ捨てた追憶】

https://kakuyomu.jp/works/16816700427580002123



最初のきっかけは

自主企画一覧で見かけた『青春をテーマにした作品』

のような内容のものでした。


「青春」という言葉から

「若さ、キラキラ、眩しさ、情熱」などを連想するのではないでしようか。

実際そのような内容の作品が投稿されていました。


過去を振り返っても私には、一般的なイメージの青春の思い出はありません。

若さが輝きだった人生を送って来なかったとも言えます。



時代や世代を超えて普遍的な若いゆえの感情とは何だろう?

と思い返していた時、20代の頃のこのエピソードを思い出しました。



衝動を理性でコントロール出来ないのが若さなのか。

理性でコントロール出来ない衝動が溢れるのが若さなのか。

どうしようもない愚かな衝動、

消えない未完了の悔しさ

諦めとやるせなさ



キラキラ輝く青春とは無縁だった自分にも

確かに存在していた、その時にしかない「若さゆえの陰影」。

一行一行、そして行間に、当時の想いを込めるように書き上げました。



小説の中に見られる傾向や頻出するキーフレーズに

作者の心の内が反映されるものだと思います。

作者が人生で、どんなキーフレーズを拾い集め生きているのか

それが作品が醸す匂いとなるのでしょうね。



私には友情と冒険の物語は書けそうにありませんね(・ω・)

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