第2話 ペットとゴハン
ロボは日に日に色んな事を学んで覚えていった。作った本人より物覚えが早いし、なんでもすんなり受け入れるものだから優秀すぎでは?!と思った。
ロボが話をできるようになって、様々な事を覚えさせていたら、「他の生命体を見たい」と言い始めた。
これは少し困ったものだ。なぜなら外に出してしまうと周りの家の人にロボのことがバレてしまう。バレてしまったらすぐに他の研究室とかに連れて行かれてしまうだろう。それは困る。このロボは私が癒されるために作ったのだ。このロボに色んなことを教えている時が何気に癒されるのだ。
数分悩んだ結果、犬や猫などの人気のあるペットの写真を見せた。ロボは少し不満そうにしてたが、しょうがない事だと言い聞かせた。もう少し化学が進んで人工知能のロボットが普通なレベルの時代になったら一緒に動物園に行こうと約束した。はたしてその時に私は生きているのだろうか、、、そんなことは後回しにしておこう。
かわいい動物達をロボはすごく笑顔で見ている。その姿がとてもかわいらしい。
そういえば私の事をなんて呼ぶようにするか決めていなかった。いつもねぇねぇとかおーいって呼ぶからあまり気にしていなかった。私は少し考えて、私のことを″ハカセ″と呼ぶように教えた。それがすごく嬉しかったのか。ロボはずっとハカセ!ハカセ!と呼んでくれる。悪い気はしない。というかすごくいい気分だった。
教え忘れていたことがあった。″ご飯″だ。いつも私がご飯を食べている時にすごく見てくるのでなんだろうとは思っていたが、教えるのを忘れていたからだ。
″ご飯″の説明をした。生き物が摂取しなければいけない要素の1つで、食べなかったら死ぬし、バランスが悪ければ体調不良を起こす。生き物のエネルギーになるものだ。と説明した。まぁロボはバッテリー式のロボットだからあまり教える必要はないと思っていたが教えれるものは教えておいた方がいいよな。
するとロボが「ボクも食べたい!」と言ってきた。食べたところで味がわかるような機能も消化する部分もないので1口食べて、しばらくしたらお皿に戻した。先程まで食べていた豚丼の一欠片がごちゃ混ぜの状態になって帰ってきた。ロボは少し不満げな顔をしたが少し後に美味しかった!と笑顔で言った。私のハートにズキューン!ときた。
ボクはロボ 抹茶 @matta0510
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