「お待たせしました……。え、何してるんですか?」「愛理! 助けてくれ! 襲われる!」「何よ! 最初に川で私のことナンパしたのはそっちでしょう?」「あれは違う! 助けたんだ!」 リビングでは、体にバスタオルを巻いただけの織姫が藤崎の上に跨り、襲い掛かろうとしているような戯れているような様子だった。 (「笹の葉、銀河、マンネリ夫婦〜文学喫茶オムレット2〜」本文より)