ご当地ソングだチュン! 🪗

上月くるを

ご当地ソングだチュン! 🪗




 夏が真っ盛りの今日は、半月に一度のカルチャーの日

 すずめの花子さんは、大いに張りきって出かけました。


 パ~ッと軽やかに飛んで会場のMHK放送局に舞い降りると、すでにお友だちが。

 澄江さん、純子さん、達夫さん、逸郎さん……全員が先輩ですが、お元気元気!


 ワイワイにぎやかにおしゃべりしているところへ、講師の宮根川蘭子先生とピアノ伴奏の千鶴さんが到着し、他の生徒たちも揃ったので、さっそくレッスン開始です。



      🐤



 まずはみんなで輪になって軽いストレッチと発声練習をし、蘭子先生のエッセイのような世間話に笑い転げ、身体がほぐれたところで、それぞれの椅子に止まります。


 MHKすずめ歌謡教室の今月のテーマは「ご当地ソング」。(^_-)-☆

 みなさん、おうちで練習して来たらしく、自信たっぷりな様子です。


 ライブで着るあざやかなブルーのロングドレスの蘭子先生がスタンドマイクの前に立ち、ピアノの千鶴先生にアイコンタクトすると、じゃ~ん、演奏が始まりました。


 ひと口にご当地ソングといっても星の数ほどありますから、そのなかから蘭子先生がこれはというものを20曲ほど選び、一番だけをメロディでつなげていくのです。



      🗾



 北海道から沖縄へ日本列島を歌で縦断。

 では、よろしいですか、いきますよ~!



 知床旅情 津軽海峡・冬景色 北上夜曲 会津節 潮来花嫁さん 秩父音頭 

 東京ラプソディ 新潟ブルース 佐渡おけさ 信濃の国 千曲川 柳瀬ブルース

 天城越え 琵琶湖周航の歌 祇園小唄 雨の御堂筋 阿波おどり 金毘羅船々

 南国土佐を後にして 黒田節 長崎ブルース おてもやん 涙そうそう 島唄



 そして、おまけに、これは一番の函館だけでは意味がないので、最後の鹿児島まで通しで熱唱する『港町ブルース』で〆て、大満足の大団円となるのですね、いつも。



      👗



 ところが、今日はビックリ仰天、大感激のサプライズが用意されていたのです。

 クィーンレコード専属の蘭子先生のコネで登場したのは、ご当地ソングの女王、



 ――水木かをりさん!ヾ(@⌒ー⌒@)ノ



 テレビで観かける豪華なステージ衣装をまとい、満面の笑顔の可愛らしさです。

 そして、なんと『鳥取風紋』など持ち歌を4曲もフルで歌ってくださったのです。


 あまりにビッグなサプライズに、若人からシニアまですずめの生徒は大大興奮!

(なお、「大」の連発は、俳句ではたいへんきらわれますので、念のため。(笑))


 もうメチャメチャ大感動で、うっとり見つめたり握手やサインをしてもらったり。

 「それでは失礼します」さわやかな笑顔で退場した人気歌手の余韻に、ぼう……。


 帰宅すると、それぞれの家族に、どんなにステキだったかを話して聞かせました。

 蘭子先生の株は一気にあがり、つぎのレッスンから生徒が倍に増えたみたい。👏


  

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