最終話
ベッドの中で……彼とわたくしは……愛しあっている。
大きくなったわね、わたくしのお口がすごくよかったのかしら。
さぁ、ハデス、今日もしましょうね。
手足のなくなった彼を仰向けに寝かせてから、わたくしは赤いドレスをするりと脱いだ。
わたくしがすることと言えば……
「ああっ……は、入ってるぅ……ハデスのものが……」
仰向けになった彼の上にまたがり、わたくしの濡れたアソコに彼の反りたつモノをゆっくりと沈み込ませていく。
「うぐぅう」
うふふ、ハデス、きもちいい? わたくしも、きもちいいわ……
もちろん、ご覧の通り、わたくしたちは、ベッドの中で愛し合っている。
ヒトがする愛の営み。
気持ちよくて、素敵ね。
あっ、ハデス、だめじゃない
「うんんっ、入れただけで、とても、たくさん……わたくしの中に……」
わたくしの中が気持ちよすぎて、たっぷり、出してしまったのね。うふふ、せっかちさんね。
最後の一滴まで……搾り取ってあげますわ。
わたくしは、リズムよく腰を振り続けた。
「うんんっ、すごい、すごいですわ、もっと、もっと、ですわ。うんんっ、また、でてる、でてるぅ!!」
こんなに出されたら、孕んでしまうかもしれませんわ。
うふふ、わたくしとあなたの子供、ほんとうに、楽しみですわね。
それにしても、なんて気持ちいいのかしら。
「「はぁ、はぁ……わたくし……いま、とても満たされて……幸せだわ……」
わたくしの可愛いお人形さん、もっと、もっと、遊びましょう。
彼女との契約ですから、貴方の魂は絶対に離さない。永遠に愛してさしあげますわ、ハデス。
「う……ぅ……っ」
「もっと、もっと、しましょう。ハデス」
これから彼と激しく愛し合う、そんな時に、ノックのする音がトントンと鳴った。
……あらあら、いいところで、何用かしら?
「ラダマンです、よろしいでしょうか」
「うふふ、なにかしら? お入りになって」
わたくしの許可を得たことを確認し、ラダマンは部屋へと入ってきた。
「白ポプラの植木鉢を待ってまいりました」
「そこがいいかしら、彼女とは契約しましたから、特等席でわたくしたちの愛し合う姿を永遠に見続けて頂かないといけませんからね」
「それはそれは素晴らしいです。してさきほどなのですが、騎士団の者たちが、ここに来られまして、指示通りにお引き取りをお願いいたしました」
「あらあら、口元に肉片がついているわよ。そんなことだと執事失格よ」
「いやはや、これは、私としたことが申し訳ありません。久しぶりの新鮮な――なもので、ペルセポネ様も、どうぞ、お楽しみください。それでは失礼いたします」
そう言ってラダマンは部屋から退室した。
うふふ、可愛い、可愛い、わたくしのお人形さんたち、今日も一緒に遊びましょうね。
永遠とも続く、肉欲の宴が今日も始まる。
そして――
白ポプラの葉から一滴の雫が流れ落ちた。
わたくしのお人形さん 眠れる森の猫 @nekoronda1256hiki
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