第2話

 彼氏が猫耳カチューシャをつけて佇んでいた。

 俺は彼の猫耳をいじめた。猫のようにじゃれてくる彼氏がたまらなくかわいくてたまらない。


 次第に彼は顔を赤らめる。欲情し始めたことを悟ってもまだ体には触れない。

 極限まで焦らす。それは同時に自分も焦らされている。早く触りたい感情を抑えきれているうちは正常だ。


 ふいに肩と肩が触れる。猫はびくっと反応する。ああもうだめだ。

 そこがスタートラインだった。あとはもうわからない。気づけば夜も明けていた。

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書き出しBL モチとするめ @kazutomo26

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