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【人物紹介①】


【ダズリー・ノルラント】


 戦災で家族と故郷を失い、天涯孤独の身で砦へ辿り着いた料理人。種族は人間である。本作の主人公で、プロローグでは29歳、本編時間軸では35歳である。

 赤みの強い金髪に深紅の目、顔色が若干悪く無精髭とくわえ葉巻(火がついていない)が特徴の、中肉中背の自称中年おっさん。ヒナから言わせれば「最初の印象よりずっと若い」らしい。

 戦災前には店を持っていた本職の料理人で、砦でも厨房と畑を担当している。得意の家庭料理はミートパイ、最近のマイブームは和国の文化と料理を知ること。ヒナのことを大切に想ってはいるが、その感情が庇護ひご心なのか恋情なのかを自分自身でも測りかねている。



【ヒナ(氷菜)】


 海賊により大陸へ連れて来られ、逃亡中に砦へと行き着いた和国出身の少女。狐獣人のような姿で、薄荷はっか色の目に、青みがかった銀髪と狐の耳、同色の狐の尻尾を持つ。種族は(隠しているが)妖狐ようこと呼ばれる魔族である。大陸共通語コモンに通じておらず喋りは片言だが、精神はわりと成熟しており、気配り上手で聡明な女性である。

 ダズリーの孤独に早くから気づいており、寄り添いたいと願うものの、自身を子供扱いする彼に対し歯痒はがゆさも感じている。ダズリーに対し淡い恋心を抱いているが、全く伝わっていないことには気づいていない。

 魔族の年齢は特殊で、精神年齢が外見に反映されてゆく。また妖狐の魔族は人間や獣人より細身で筋肉がつきにくく、年齢低めに見られがち。ヒナの外見年齢は人間換算だと、本編開始時15歳ほど、焼き鳥編の頃で16歳ほど。



【ヴェルク・ザレイア】


 革命砦のリーダーを務める人間の男性で、大陸では珍しい褐色かっしょく肌に深紫色の目をした偉丈夫。あまり笑わず喋らず人との付き合い方も不器用だが、根は優しい。また(本編で披露する機会はなかったものの)剣技も滅法めっぽう強い。

 年齢は27歳だが、フェリアからは父親扱いされ、ヒナからは海賊ぽいと言われ、歳下組からの扱いが若干不遇である。また、ミスティアは彼にわかりやすく恋しており、ヴェルクもミスティアに恋愛的な好意を持っているようだが、付き合うまでには至ってない。

 アライグマ姉妹には理想の筋肉として観察され、自称恋の鳥には恋愛感情の経過を見守られている。本人は思うところもあるようだが、苦情を申し立てないのはやはり人の好さゆえだろう。



【リーファス・ノエリス】


 革命砦の専属医である獣人の男性。薄水色の目と水色の癖毛に、同じ色をした馬の耳と尻尾を持つ。年齢は20代半ばと思われ、優しく面倒見のいいお兄ちゃん気質だが、ややマイペースなところがある。獣人の中でも希少種である一角獣の部族で、額に突き出した一本角は非常に効力の強い治癒魔力の塊だという。

 基本的に言動は穏やかだが、怒らせると怖いという噂がある。生き別れの妹がいるらしいが、詳細は不明。ヒナには距離を置かれており、フェリアには懐かれている。ダズリーにとって砦での数少ない仲良し友人である。




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