でっかいおっさん

でっかいおっさん

『ちっちゃいおっさん』は見た事ありますか？

よくテレビでアイドルとかが「クローゼットの中にいたんですー！」とか「緑色の服を着てて・・」とか言っている、妖精的な、座敷童子の現代版みたいな、あれです。

私はちっちゃいのは見た事ありません。

その代わり、高頻度で『でっかいおっさん』を見ます。

『でっかい』と言っても『ちっちゃい』に対する『でっかい』であって、巨大なわけではありません。ちょうど人間と同じぐらいです。

初めて見た時はびっくりしました。何せ『知らない男性』が当たり前のように居るのですから。

「何ですか、あなた！帰ってください！」

と引っ張り出そうとしたのですが、

なんかこう、ほわほわほわ〜と不思議な感じで触れる事が出来ず、二度びっくりしました。

記憶もほわほわとしているのですが、これが確か1ヶ月ちょっと前だったかと思います。

『でっかいおっさん』はでっかいだけあって、色々な事をしてくれます。

私のためにご飯を作ってくれたり、

デザートに果物や饅頭をくれたり、

たまに話し相手にもなってくれたりします。

良く聞こえなくて、うまくコミュニケーションが取れたことはありませんが、それでも日々の癒しにはなります。

テレビで見聞きしたときは「怖っ！」と思ってましたが、いざ当事者になると意外と良いものだなと。

ここ1ヶ月程は脳まで響くような酷い頭痛に悩まされていたのですが、なんとか頑張れそうです。

あ、今日も現れました・・

お、今日は炒飯のようです。これ美味しいんだよなー！なんかこう、懐かしい感じがして・・

「ほら、お前の好きだった俺の炒飯だ。こればっかりでごめんな・・美味しそうに食べてるお前がまた見たいよ。」

「・・明日は四十九日か・・親より先に逝きやがって・・全くよお・・」

「頭を強く打って・・か・・、苦しまなかっただけ、良かったってか・・クソ！・・」

私は今日も幸せです。