ビジネスを舞台にした逆転痛快活劇。

中小企業の営業マンである主人公の、恋愛と仕事を通じて描かれた逆転痛快物語です。

ご都合主義な場面もありますが、この物語に関してはそこが良かったと思います。
主人公やヒロインの活躍ぶりが丁寧に描かれてるお陰で、ご都合主義なシーンですら説得力があります。

そして、3部に入ると何度も泣いてしまいます。
競合他社からのヘッドハンティング
遠く離れてても活躍を見てくれてたアイナさんのツイート(Xならポスト)
会社経営陣が勢揃いの中で使い捨ての駒の意地を見せて切ったタンカ

こんなに泣ける話を書く作者のバネ屋さんは、どれほどの人生経験を積んできたのだろうと不思議な気持ちになりました。

そしてラストでは綺麗な余韻を残して、読後感最高のエンディングでした。
これみよがしな”ざまぁ”作品に飽き飽きしてる方に是非読んで頂きたい、スカッと出来る良作です。