情景だけでなく懐かしいニオイがしてくるような物語

この物語を読んだきっかけは、題材が広島であったためです。

私は、広島出身の男性と結婚しています。

初めて義実家に泊まりに行った日、この物語と似たような場面がいくつかありました。

例えば、和室の壁に先祖代々の遺影かあったこと。その部屋は常にお線香を焚いていたなぁ、と不思議とニオイまで思い出してしまいました。

とにかく、情景がわかりやすく、読みやすく、最後までスイスイと読んでしまい、懐かしく、切なく、そして少し怖い気持ちにも。

後書きで謎明かしがされるのもいいですね。

今までたくさんの本を読んできましたが、久々に良い作品に出会いました。

まだお読みになられていない方は、是非お読みになられてくださいね。