愛ではなく恋でもなく、ただその誠実さだけが黒く染まらない

3章まで読んでレビューしています。まあ、飛ばして6章を一部だけ読んでしまいましたが。

静かな筆致で描かれる丁寧な世界観が心地よい作品です。ある意味、グリムリーパーだとか国王だとかという設定ではなく、この落ち着ける文体こそがこの作品の魅力だと感じています。

まあ、物語を書く以上ある程度の特殊な設定が必要なことは分かっています。ただ、カクヨムで公開されているインパクトのありすぎる設定なんかよりも静かで穏やかに、清流のせせらぎよりもゆっくりと変わっていく心情が美しいと感じました。

まあ、直接的な表現はあまりされていないのに、どこから心情を読み取っているのかはわからないのですが。

静かに、ゆっくりと、それでも確実に変わっていくリーシャとアランの関係が美しい。もう100話を超えている作品ですがこれからが非常に楽しみです。

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