正人さんの「殺してしまう」は衝動的な怒りではなく、保志さんが輝季くんにやってしまった(と少なくとも本人は思っている)のに近い、「死にそうな状態であることに気づいて掬い上げてやることができない」という意味だったのですね。
保志さんもやはりまだ正人さんを通して輝季くんの影を見ておられる部分があるのかもしれませんが、この前の涼真さんとのやり取りを経て、少し消化して楽になることができておられるような印象を受けました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
仰るとおりで、正人が美葉に手を掛けるといった直接的なものではなく、嘗てお母さんが絶望し死に追い詰められるのを「見て見ぬ振り」した父親と同じ事をして、悲劇が再現されると妄信してしまったのです。
父親との分離が不完全だったのと、母の死が正人にはかなり重度のトラウマとなっていたことで、美葉と自分の関係を母と父の関係と混同してしまったのです。その前にアキに対して父親と同じ行動を取ってしまったことも、父と自分との混同を強化してしまいました。
保志は自分に対して救いなど求めていないのですが、正人に輝季の姿を重ねているのは間違いなく、彼に成長を促す言葉は保志自身を癒やすことに繋がっているのかも知れません。涼真と本音でやり取りが出来たのも、大きいです。
保志が輝季の事を本当の意味で受け入れるには、まだまだ時間が掛かりますが、少しずつ楽になっているのは間違いないと思います。
そうだ!
正人、今度こそ行け! 美葉を取り戻しに!
人は自分の欠点や弱みを知る事は大切だけど、それにとらわれていたら成長は無いですね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
そうですよね。欠点の無い人間なんていませんし、美葉は全てを受け入れてくれるはずだし。行け!正人!
その前に、アキに迫る魔の手を何とかしなければならないのですが・・・。