お別れの、唄

ninjin

お別れの、唄

 海沿いに 車走らせて


 往き先さえ 分からない


「あと少しで夜が明けるね」と


 助手席で 君が呟く


 ふたり逃れるように 街を抜け出しても


 いつか求める楽園ばしょに 辿り着けるだろう?




 打ち寄せる 波は泡に消え


 いつの間にか 砂に吸い込まれる


 押し流される 街での生活も


 たわむれた日々も いつかは終わる


 消えないよう失くさぬように 君をきつく抱いても


 再び出会える時刻ときに 巡り会えるのだろう?




 海沿いに 車走らせて・・・



        ――心ならずも・・・、そんなこんなで・・・――

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お別れの、唄 ninjin @airumika

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