第119話 閉校と教務室閉鎖

 以前も書きましたが不景気ゆえに高卒の採用が簡単になり……

 精神的に不安定な中卒採用がなくなりました。

 閉校は1998年だったと思います。

 で、教務室も解散ということになりました。

 その後の寮生のケアは勤労が兼務すると言うことになり、ここで私は退社しております。

 で、最後の卒業式と同時に、かつての卒業生に手紙を出して、見学日が設けられました。

 初老といえる方まで、結構来てくれた。

 そうだよなぁ。

 ダサい言い方を恐れなければ、彼女らの青春があった場所ですから。

 私の24から29までも5年間も、ここに置いてきております。

 木造の校舎、西日の入った教室がリアルに思い浮かびます。

 普通校とは違う時間割なので、午後の授業の3コマ目は17時回っていたし。

 冬なんか真っ暗だよ。

 校舎は記念に残すと言っていた会社ですが……

 数年のうちにショッピングセンターに変わりました。

 ナイス変わり身‼

 でもまあ、この対応が1番現実的とは思います。


 と、言うわけで‼

 今はもう建物さえもなくなっている、おもちゃみたいな学校の思い出に、付き合って下さりありがとうございました。                   (終)

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むかしばなし(今風に言えば『若気の至りで塾の講師を首になった私を、拾ってくれたのは平成だけど昭和レトロな企業内高校だったので、免許がないけど教師をしてみた件』) @ju-n-ko

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