おー!ニセル、帰ってきましたね!嬉しいです!
ザグドがちゃんと救われていて良かったです。でも弟のことが気になりますね。
新たなキャラたちも魅力的ですが、今までの馴染みあるキャラたちがいるとやっぱり安心しますね。読み手側にとっても「おかえりなさい」という感じです。
幸崎さんの描くキャラクターは、敵対している側にいてもどうにも憎めず、「誰しも最初から悪だったわけではない」と思わされます。表面的にはなかなか見えない姿も、仕草や言葉の端々にエッセンスとして滲み出ていますね。
今回のザグドとのやり取りでそれを切々と感じましたが、今までの中で最も強く感じるのは盗賊です。
余談になりますが、盗賊とのやり取り、結構好きなんですよ。名もない通りすがり感が満載なのに、業の深さが垣間見えるところがクセになります。
作者からの返信
いつもお読み頂き、ありがとうございます。
私も念願だった、ニセルの登場です。
作中の時間的には二日くらいなのですが、かなり久しぶりに感じます。
今回は二言のみですが、それでも存在感がありますね、彼は。
ザグドの弟は「すでに逃走した」ようなので、おそらく元気にしているかと思われます。
ゴブリン族は、肉体的にも精神的にも強かですからね。是非ご安心を。
物語を主人公側から描いている以上、必ず敵対者は現れますが、相手は「敵ではあっても悪ではない」といった具合ですね。
エルスの信念としても、どうしても必要ならば倒しますが、相手が行動を改めるならば見逃すでしょう。
もちろん、相手によっては説得に応じることなく己の信念を貫き、戦場に散る場合もあります。結果がどうあれ、自分なりに精一杯に生きた証ですので、しっかりと尊重したいところです。
なにより、この作品は『世界のすべてを愛した神』の物語ですからね。
固有名詞が氾濫してしまうので記載はしていませんが、実は盗賊たちにもしっかりと名前があったりします。
(この世界では、名前が無ければ霧へ還ってしまいますからね。名前が無い……その名刻まれし時……命名の儀式……うっ……!?)
エルスは紛れもなく特別な主人公ですが、たまたまスポットライトが当たっているだけで、この世界に生きる全員が主人公になり得ます。
『とある世界』と違い、『モブ』はいないといった所ですね。彼らのアイデンティティを感じて頂けて、とても嬉しいです。
ザグドがどうなったのか気になっていたので、こうして元気になって活躍の場を与えられているのには安心しました。
作者からの返信
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
ザグドを気遣っていただけて嬉しいです。
彼の運命もクレオールと同様に登場人物たちの行動に委ねていたのですが、皆の尽力によってどうにか生き残れたようです。
エルスたちが世界を飛びまわる性質上、登場機会は多くありませんが、今後もギルドの執事兼ドミナの助手として、大いに活躍してもらうつもりです。