【エッセイ】「25年前の処女作」について

進藤 進

映画のような情景描写?

カクヨミの皆様のレベルの高い文章を読ませていただいていると、自分の下手さが身にしみます。


今回「フォロー・ミー」を投稿するにあたって、25年前の文章を読返すのを何度もやめてしまうほどでした。

推敲に推敲を重ねて、何とか形にはしましたが句読点はやたらに多いし、クドクドとした余計な説明が「何だかなぁ」でした。


例えばですねぇ。


「朝食後、恵理子は身支度をすると部屋を出ていった」

という場面の表現を。


「恵理子は朝食の後、歯をみがき、うがいをしたあと、口紅をひき、鏡でチェックをした後、バッグを肩に下げ、玄関で靴を履き、部屋の扉のノブをまわし、靴音を響かせ、部屋を出ていった」

原文はこう書かれていました。


長いわ!


思わず自分に突っ込みました。

これで当時は「映画のように情景が浮かぶ文章表現」などと自己満足していたのです。


はじゅかちい!(≧o≦)


やはり、会社復帰して正解だったようです。

あのままプロを目指していたなんて考えると背筋が凍ります。


とは、いっても。

そのヘタレな文章も中々、微笑ましく。


酒の肴にはなるのでした。(^o^)


もしも拙作を御読みいただいている方がいらっしゃいましたら。

行間に潜むクドイ描写を想像してみると、面白いですよ。

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