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2023年3月12日 18:53
ごきげんよう、自分の心臓は愛する彼の胸にあり、その鼓動で自分は今息づいている。それは彼が隣で笑っているときこそは、それこそ自分たちが世間からどう見られているかなんて関係なく、自分たち二人だけの世界での幸せな出来事だったことでしょうが、その彼の命が儚くなってしまったと知ったとき。どれほどの深い悲しみに捉われたことでしょうか。そして涙を零す自分の胸の中に、儚くなってしまった筈の彼の心臓が鼓動を続けている、それこそが彼女が今も賊徒として生きているという結果であり、ひょっとすると彼もまた、自分がもしもの時、それでもヤンさんに生きていてほしい、そう願ったからだと思うのは穿ちすぎでしょうか。
作者からの返信
いつもありがとうございます。恋をしているとき、そしてその愛にどうしようもなく信頼を置いているときは、相手が自分の心臓になり、この心臓さえあれば生きていける、だなんてばからしい想いを真剣に思うことがあります。彼女もそうだったのでしょう。そして彼女の胸に息づいた心臓は、彼女のものでありながら同時に彼のものである……。楊は、死んだ彼の魂も胸に抱えながら生きているのです。それが、彼らの愛の賜物であり、彼女が冰遥たちの愛をこの上なく応援する理由でもあるのだ……と、わたしは思っております。
ごきげんよう、自分の心臓は愛する彼の胸にあり、その鼓動で自分は今息づいている。
それは彼が隣で笑っているときこそは、それこそ自分たちが世間からどう見られているかなんて関係なく、自分たち二人だけの世界での幸せな出来事だったことでしょうが、その彼の命が儚くなってしまったと知ったとき。
どれほどの深い悲しみに捉われたことでしょうか。
そして涙を零す自分の胸の中に、儚くなってしまった筈の彼の心臓が鼓動を続けている、それこそが彼女が今も賊徒として生きているという結果であり、ひょっとすると彼もまた、自分がもしもの時、それでもヤンさんに生きていてほしい、そう願ったからだと思うのは穿ちすぎでしょうか。
作者からの返信
いつもありがとうございます。
恋をしているとき、そしてその愛にどうしようもなく信頼を置いているときは、相手が自分の心臓になり、この心臓さえあれば生きていける、だなんてばからしい想いを真剣に思うことがあります。
彼女もそうだったのでしょう。
そして彼女の胸に息づいた心臓は、彼女のものでありながら同時に彼のものである……。楊は、死んだ彼の魂も胸に抱えながら生きているのです。
それが、彼らの愛の賜物であり、彼女が冰遥たちの愛をこの上なく応援する理由でもあるのだ……と、わたしは思っております。