ごきげんよう、ああ、躘さんにとっての沙華さんのイメージは曼殊沙華、暗闇の中でも、闇を切り裂くようなあの鮮烈な紅を周囲に放射して憚ることのない、圧倒的な強さと艶やかさを持った、花。
そんな曼殊沙華ならば、彼に呪いをかけることも容易そうです。
恋は呪いみたいなものですものね。
彼女のことを頭に思い浮かべるとき、彼は本当に、致死量には至らない程度の毒で朦朧とした、ある種心地よい夢の中を歩いているような幸福感に包まれた、丁度よい病み具合、なのかもしれませんね。
作者からの返信
いつもありがとうございます。
そうです。彼にとって、彼女の存在というのは圧倒的な「彩」をもつ曼珠沙華で、したたかでありがら決して頸をもたげることのないひとなのです。
前の話で、彼女は「強すぎる情は呪いとなる」という話をしていますが、たしかに想いというのはどこか逃れることのできない呪いなのだと思います。
毒のように苦くて、でも甘くて堕ちてしまう……もしかして、彼はもう墜ちた先にいるのかも?
紡がれる言葉の一つ一つが美しい(-ω-)
勉強になります(・ω・)
躘さんの、姉君への想いが、じわじわときますね……(>д<)