お話の概略はタイトルでおおむね語られているそのまま。
ひょんなことから植物を育てる力を持つ精霊アンドリューを喚び出した本読みの変わり者シャーナが、飢饉に喘ぐ村々を渡り歩いて食糧問題を解決しながら、折に触れておいしいものを食べるおはなしです。
読んでいて理解に詰まるところもなくするするっと読んでいける軽妙な書きくちで、タイトルに偽りなくお気楽に楽しめます。
物語の肝となっているのは、やはりというべきか料理と食事のシーンで、とにかく「おいしそう」なのがいいところ。食材を調理してる段階からしておいしそう。
なんとなくですが、味や香りを想像できるように錯覚できるところがいいのです。味覚と嗅覚に対して想起させる感じが。
ご飯前に食事パートを読むと、いい塩梅におなかがすきますよ!
肝の部分の都合で、15話からが本番かなと思います。
するするっと軽やかに読める話なので、是非15話まで、読み進めてみていただきたい作品です。