第93話 ~ボア肉と白菜の塩ちゃんこ鍋~

 さて、そうと決まればデレク―――――!

 ってことでさっそく調理開始!



 ~豚肉と白菜の塩ちゃんこ鍋~


 ―材料―

 ボア肉 200g

 白菜 1/4個

 大根 1/4本

 (豆腐 300g これはまだない)

 ☆スープ (これは肉でもいいし野菜でも煮出せばいい!)

 ☆塩 小1

 ☆ごま油 大1

 ☆にんにく 10cm程度

 ☆水 800ml


 ―作り方―

 1 白菜はざく切り、大根は短冊切り、豆腐は6等分に切る。

 2 鍋に☆の調味料を入れ火にかけ、煮立ったら豚肉と1を入れる。

 3 豚肉に火が通って、野菜がしんなりするまで煮る。


 かんたーん!!

 できたあ!!

 う~んおいしそう♪

 見た目は完璧ね!

 よし、じゃあさっそくいただきましょう!

 うん、おいしい!


 鍋いっぱいに作るしいっぱい食べてもらいたいもの

 なんぼでも食っとくれ!!!

 野菜も塩も売るほどあるんだから!!

 かかってきなさい!


 ってことでご夫婦にお願いして近所の人たちみんな集めて食べてもらった。

 皆さん最初は戸惑っていたけど、シャーナがニコニコしながらどんどん鍋に入れてあげるものだから、最後は全員笑顔で鍋をつつきながら笑顔で雑談をしていた。

 うん、良かった。

 シャーナがそう思っているとアンドリューとピエタちゃんが近づいてきた。


「リフ! リフリフ!!」

「ピ―!! ピッピ!」

 はいはい、あなたたちのもあるから


「あの、すみません、私達も少しいただいてよろしいですか?」

 とタミコ。


「え? もちろん!」

 というわけで私たちも一緒に食べることに。


「あ、そうだ、みなさん、今から作り置きしておくんで、明日からまた少しずつ配ろうと思うんです」

 と言うと集まった人たちは


「それは助かります! ぜひお願いします!」

 ということで早速鍋にお肉と野菜を入れて蓋をし、塩を小袋に入れて各家庭に分配した。


 そして最初の鍋が空になったところでお開きとなり、シャーナ達はアンドリューたちと一緒に宿に戻った。


 シャーナ達が宿に戻ると、そこにはたくさんの人が待っていた。

 どうやらシャーナが助けた子供たちの母親たちが、シャーナ達のことを話してくれたらしい。そこで改めてお礼を言いたいということだった。

 シャーナは微笑みながら握手に応じ、感謝の言葉を受け取りながら部屋に戻る。


「それにしても深刻な塩不足が起こっているのですね」

 セアラが言う。


「この領の人達はみんな元気なイメージがあったんだけどね」

「ええ、本当に。だからこそこんな状況になっているなんて……」

 とデレクが答える。


 これは明日レオシュ様に話さないとな、と思うシャーナだった。


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