3章
第85話 新章はちょっと雰囲気が
共和国最高評議会の起源は、共和国ヘンチェスに集まった共和国創始者たちまで遡る。彼らは共和国統治の役割と商業の構造を深く考察しようと試み、その初代のメンバーにはマスターのラヴァムやリーアム・ブランズたちがいた。評議会は何人かの信頼あるマスターによる集会として、評議会メンバーの緩やかな階級制を構築するために創設された。
ラステア災厄の時代には、最高評議会は既に正式な形で設立されており、キニジレイノが失脚した時代には適切な決定を下す機関になっていた。カーミラが死に、魔獣大戦が終結すると、評議員のホルリーク・ローダがハベタウンで開催された秘密会議で共和国全体の指導者として認められ、メルトンで評議員の称号を保持した。彼女はおそらく最高評議会に仕えていたと思われる。
「ねえ、聞いてる? シャーナ?」
レオシュは諦めたような顔をしてシャーナを見ている。シャーナは
「ふぇ? あ、ああ。レオシュ様。ごきげんよう。なんお話でしたっけ?」
「あのね、君が聞きたいと言ったんだよ、この話」
「は、はい。私は『ルンデの書』とそれに関係する書物の編纂をしてるんですよ、そんな評議会の歴史なんて知ってますってえ話ですよ」
「君はいったいどこの出身なんだい? ああ、まあいいや。とにかく今回は共和国評議会がダルボレストの街で開かれるんだ。そこに同席して君の力を見せないといけないの。このままでは共和国内で戦争も起こりかねないからね」
「へ~ 大変なんですね」
「他人事ではないんだよ、シャーナ。君が戦争を引き起こす元凶なんだから」
「ええ?? どど、どういう?」
「君の力は今や共和国内では有名になりつつあるんだ。飢饉に際して我が領だけは潤っていたからね。さらに食料などの輸出も行った。もちろん適正価格でね」
「レオシュ様…… 適正価格ってどういうことです? どこも食べるものがなくて大変なんですからちゃんとした価格なんでしょうね?」
「ああ、もちろんだよ。まあこれまで我が領をバカにしてきた者にはそれなりに支払ってもらったがね」
と、事も無げに言う。間違いなくいままでの恨みを晴らしたんだろう。
そしてレオシュはニコリと笑顔を見せた。シャーナはというと、頭を抱えてブツブツ言っている。まあ確かに自分の作った食べ物が適正価格かどうかなんて気にしたこともなかったしなぁ。それにしてもこの人はほんとうに食えない人だ。
さて、今回の同行者は、アンドリュー、羽が生え新緑色の服を着た子どもの姿をしている精霊? まあ何者なのかはわからないけど、ずっと一緒にいる私の大切な相棒。とアンドリューの仲良しフォレストコッコの子どものピエタちゃん。
それから私の護衛としてセアラ、彼女は見目麗しき乙女だけどめっちゃ強い。で、身の回りの世話をしてくれるタミコ。黒髪メイドだけどなんだか私よりも食いしん坊。そして食事を作る料理人デレク、こいつはほんとにイケメン。しかしとても残念なイケメンだ。最後に一体この人は何だろうか? よくわからないけど私についてきてるラノベさん。なんでこの人はいつまでも着ぐるみを着ているのだろう……
怖くてその件はそっとしている。
まあこんなところかな。
道中よろしくお願いします!
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