第40話 出かけたと思ったら(閑話っぽい)

 「ありがとうございます! レオシュ様!! いろいろ回って力になってきます!! それじゃあみんな!! 行っくよおおおお!!」


「リーフ!」


「はい! シャーナ様!」


「はぃ シャーナさま」


「はーい! 行きましょう!」


「ピッ! ピッピ!!」


 ピッ?!

 ん?

 え?

 なんだ?


 そこにはかわいらしい黄色いひよこちゃんが。

 いやかわいいよ

 かわいいんだけどよ


「あれ? どうしたの? こっちじゃないよ、お母さんたちはあっちにいるよ?」


「ピ? ピッピ!!」

「あのね、いまからお姉ちゃんたちは旅に出るの。危険もあるの、一緒には」


「ピッ?!」


 首をかしげてあざといな

 こいつ


 くそう

 かわいい


 負けてはいかん

 いかんぞシャーナ!!


 自分に言い聞かすんだ、かわいいに負けてはいかん!!


 かわいい


「リーフ! リフリフ!!」

「ピッピ! ピヨー ピピ!!」


 あー二人ですっかり意気投合しちゃってる。


 おい、コッコさんたち

 いいのかよ?


 みるとコッコさんたちは腕を組んで見送っているように見える…

 いいのか

 じゃあまあいっか

 かわいいし


 そう思ってると


「シャーナ様、この子は連れて行くべきです! カワイイは正義です!」

 タミコ、あんたはなんでこんな時には食いつくんだよ


「カ、カワイイ」

 っち、セアラをも篭絡したのか


 やるなこの子


「よし、じゃあ一緒に行くのね? 君は名前ついてるのかな?」


「ピ? ピー??」


「そっか、まだか。じゃあ名前つけとこうね!」


「ピ―! ピッピ!」


「ん~じゃあ、 ピウコ!」


「ピ―……」


「ピワンダ!」


「ピ―……」


「ピジャデン!」


「ピ―……」


「ピパンパスグラスコロンビエ!!」


「ピ―?!?!?!?!?!?!」


「もう、何がいいのよ、ピエタ……」


「ピ!!!!! ピッピ!!! ピーッピ!!」


「え? ピエタ? それがいいの?」


「ピッピ!!! ピーッピ!!」


「よし! じゃあピエタちゃんも一緒に行くわよ!!」



 さて、気を取り直してもう一度!!


 「それでは! レオシュ様、みなさん! いろいろ回って力になってきます!! それじゃあみんな、行っくよおおおお!!」



 こうして、シャーナ一行の旅がスタートしたのだった。



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 お読みいただきありがとうございます。

 面白そう! と思ったら★や❤、

 コメントをいただけるとうれしいです!!

 必ず返信します!

 引き続きよろしくお願いします!!


 2022.06.現在 毎日12:00に更新しています。

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