第35話 ~パンプキタルト~
タミコさんを連れて、食堂に到着。
お菓子!
と思ったんだけど、お菓子って言っても干し果物や小麦を練って焼いたものくらいでね、まあおいしいんだけど物足りないんだよね…
待て
待て待て!!
甘いもの!
あるじゃないか!!
パンプキが!!!
こいつはきっとおいしいお菓子になるに違いない!!
全集!! 期待してるぜ!!
…
……
………
なかった
ないのかよ!
全集!!
お前だけが頼りだったんだぞ!!!
がっくりと肩を落とす私を横目にカーゴさんとデレクがパンプキを茹で始めてる。
おい、ないんだよ
ないの
私の口ももうお菓子の口になっちゃってるけどさ
ないんだよ、全集にはお菓子が載ってないの!
アンドリュー、そんなに悲しそうな目で見ないでよ
ん?
なんか言ってる
なんだよ、お前も同じ負け犬だぞ、犬でもないけど
「リフ!! リッフ!! リリーフ!!」
え?
何よ?
わかんねえよ
いきなりアンドリューが私に突進してぶつかって盛大にすっころぶ。
何してくれてんだ!
おい!
いったいなあ
ん?
あ、これ、本?
すっ転んだ私の前に本が一冊が転がっている。
ってこの本は私の部屋に置いておいた全集と一緒に見つかった本じゃないか
なになに?
『お菓子の基本 : 果物と野菜編』
こ
こ
これはあああああ!
お菓子の本じゃないか!
アンドリュー、これを持ってきてくれたの?
すごいじゃん!!
アンドリュー最高!!
「あんたこの本の文字読めるの?」
「リー?」
首を傾げてますな
そうか
たまたまか
ま、そんなことよりお菓子です
「みなの者! お菓子が作れるぞ!!」
つい叫んでしまった
お前らちゃんとついてこいよ
なにポカンとしてんのよ
気を取り直して本を開くと、なるほどこの本はお菓子の種類順に書かれてるのか。材料と作り方が書かれているけど材料をいろいろと替えても作ることができるようになってるのか。素晴らしい編纂だな。
あ、アンドリュー。本を投げるとはわかってないな、お仕置き確定だからな。
では、気を取り直してパンプキを使った焼き菓子を作ってみようではないか!
~パンプキタルト~
・・・材料・・・
※タルト生地
小麦粉 大さじ4
油 大さじ2
牛乳 大さじ2
塩 少々
※フィリング(具材)
パンプキ(種除く) 1/4
牛乳 大さじ6から7
卵 1個
砂糖 大さじ2から4
塩 少々
・・・作り方・・・
※タルト生地
1 タルト生地の全材料をヘラ等で混ぜる
2 最後は手でまとめる
型に油(分量外)をぬる
※型は平たく縁が持ち上がったもの
3 2を押しつけながら均一に広げる。
4 フォークで全体に穴を開け(膨らみ防止)(180℃に)予熱したオーブンで10分焼く
※フィリング(具材)
1とフィリングの全材料を、なめらかになるまで混ぜ4に入れ(180℃に)予熱したオーブンで35~40分
※ 冷ますとツヤが出て見た目もおいしそう
※ 冷めてから型から外してね
※ お好みで砂糖大さじ2足し入れてもおいしいよ
※ 砂糖を入れると焼き色も付きやすくなりますよ
ざっくりだけどなんて美味しそうなの、これ
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