たとえ君の記憶に俺がいなくても

第13話-何も無かった（ネタバレ）

「さーて、どこ行きましょうか」

「決まってないのかよ…」

「決まってるワケないっスよ。さっき先輩に会ったばっかりなんスから」

俺は今、小春とか言う生意気なやつと一緒にデート（？）をしている。

休日に東京まで来て会うなんて思いもしないだろ普通…

まぁ、何があったか詳しく知りたいって人は前回を参照してくれ。

「はぁ〜あ…俺の休日がぁ…」

「今何か言ったっスか？」

「いえなにも」

「そうっスよね〜？こんな可愛い後輩とデート出来てるんスからね〜？」

「アッハハーソウダナーウレシイナー」

「なんでそんな棒読みなんスか？ねぇ？」

「小春さんとデート出来てめっちゃ嬉しいです！」

「そうっスよね？うれしいっスよね？神に感謝した方がいいっス」

あぁ、神に感謝…じゃねぇよ！

むしろ神にお怒りだわ！なんでよりによって今日コイツに会うんだよ！

「あっ！先輩あれ買ってくださいよ！」

「なんで俺が奢るんだよ…うわタピオカじゃん時代遅れ〜」

「いいじゃないっスかタピオカの一杯くらい」

「そう思うなら自分で買ったらどうだ？」

「知らないんスか？先輩は後輩に奢るものっスよ？会社でもそうっス。常識っスよ？知らないと社会に出ても上手くやっていけないっス」

…なんだコイツ

「なんで奢りたくないと思うやつに上がる必要がある？仮にすぐに物をたかるようなウザい後輩がいたとする。お前は奢りたいと思うか？思わないよな？」

「はぁ〜？自分の事だけじゃなく周りのことも考えて行動しないとダメだって教えてあげてるのになんで分からないんスかね〜？」

「よし、帰る」

「ちょちょちょ！？ちょっと待って下さいっスよ〜”アレ”クラスの皆んなに広めるっスよ？」

忘れてた…今日一日コイツの相手をしてないと俺がヤバいやつ認定されてしまうんだった…

「チッ」

「なんで舌打ちするんスか！？私とデートだなんて他の人は泣いて喜ぶのに…」

そんな奴がいるのか…この国はもうダメかもしれんな…

「ちょっと、なんでそんなこの国の未来を悟ったような顔してるんスか」

「なんでそこまで分かるんだよ」

「前からじゃないっスか」

「確かに…」

なんでコイツは人の心を読めるんだろうな

普通に怖いからやめて欲しい…

そんなこと言ってもコイツはやめなそうだな…

「やめてほしいって顔してますね。でも、これは先輩も悪いんスよ？」

「一体俺のどこが悪いってんだ」

「全部顔に出てるところっスかね。顔見れば何考えてるか分かるっス」

あ〜、前もそう言ってた気がするな…

なんだ？じゃあ俺が悪いのか？てかいくら顔に出てても普通そこまでは分からんだろ…やっぱエスパーなんだろうな…

「そうか、じゃあ二度と俺の顔を見ないでくれ」

「ひどくないっスか！？」

「顔を見ただけで人の心を読めるやつに顔を見られたくない」

「先輩が顔に出さなければいいんスよ」

分かった！コイツ死神と取引してるんだ！余命半分にして死神の目を手に入れたんだろ！

「先輩…ありもしない死神の目とか言ってるの厨二っぽくてキモいっス」

「だからなんでそこまで分かるんだよ！おかしいって！」

「先輩のせいじゃないスか」

「いやそうはならんやろ」

そうしてデート（？）の時間は過ぎていった…

めんどくさいから飛ばした訳ではない。何もなかったんだ。ずっとお話ししながら散歩みたいな？そんな感じ。

「…なにも！な”かった…！」

「独り言やめて下さいよ。話し相手がいるのに独り言ってどういう神経してるんスか？」

「今のは読者のみんなに向けてのメッセージだ。独り言じゃない」

「…？？物語の主人公気取りっスか？流石に引くっス…」

ひどいな、俺が主人公の物語だってあっても良いじゃないか。

そうしてデートは終わりました。とても疲れました。うん、寝よう。推しのグッズはまた明日だ。流石に小春も２日連続で東京にはいないだろ。

…フラグじゃないぞ？

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どうも。

実はまだこの物語をどういう風に進めようか決まってないんですよね…

（衝撃のカミングアウト）

ゆっくりゆっくり日常を書いていってたまに重要な回を挟むか、もはや全部重要な回にするか…

全部重要回は疲れそうなので日常多めで行きますね。

ゆっくり行きたいです。

これからも長く続くとは思いますが息抜き程度に見てくれると嬉しいです。

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また次回会いましょう。

それでは！