第12話-休日は休む日だから休日
「土曜日。それは休日。そう!休日なのだ!」
「それなのに…それなのに…!「先輩、うるさいっスよ」」
「なんでお前がいるんだよーーーーー!」
そう。俺は休日だからとそれなりに電車に乗って大都会である東京に来たのだ。
なんで東京かって?そりゃ、秋葉原とかアニメグッズめっちゃあるじゃん!
推しのグッズを沢山買うならここしかないかなって思って来たわけよ。
そう、今日の俺には推しのグッズを買いまくるというミッションがあったのに…!
「なんなんスか。なんでさっきからそんな悶えてるんすか。気持ち悪いっスよ」
「なんで
「逆っスよ逆。なんで陰キャ先輩がこんな人の多い大都会にいるんスか」
「ねぇ、悪口のレパートリー増えた?増えたよね?」
「質問を質問で返さないで欲しいっス。疑問文は疑問文で返せって習ったんスか?テスト0点になるっスよ。」
「お前実は結構オタクなんだろ?4部と7部のセリフ混ぜてるよな?それ」
「また質問スか?まずはこっちの質問に答えて下さいよ。」
「俺は…」
ん?待てよ…ここで推しのグッズを買いに来たんだ!なんて言えばさらに馬鹿にされるよな?
しかも、先に質問したのって実は俺じゃないか?なんでお前がいるんだよって聞いたもんな。
とりあえず言い返してはぐらかしとくか…
「てか、先に質問したの俺だから!なんでお前がここにいるんだよ?」
「だから逆に聞きますけどって言ったじゃないスか」
「それこそ質問を質問で返してるじゃないか!逆にってそんな万能な言葉じゃねぇから!」
「うるさいっスね…私は流行のファッションを取り入れようと服を買いに来たんスよ。で、先輩は?」
クソォ…この質問からは逃れられないのか…?
「先輩の反応見て分かったっス。どうせ『推しのグッズ買いに来たデュフw』とか、『推しのグッズ買いに来たでござるぅw』とかっスよね?」
「なんでお前は毎回おれの考えをピンポイントで当ててくるんだよ…。あと俺そんなキモい語尾じゃないから!やめて!イメージが崩れちゃう!」
「先輩のイメージなんて最初からあって無いような物っス。」
「まぁ、事あるごとに変わっちゃうかもしれないけども!せめて今あるイメージは壊さないでくれ!」
「はいはい、分かったっスよ…。しかし、必死っスねぇ?そんなにイメージを壊されたくないんスか?」
「あまり前だろ!少なくともその語尾が『デュフ』とか『ござる』みたいな奴とは思われたくねぇよ…」
「そっスかぁ、それじゃあイメージを壊さないであげる代わりに先輩は今日1日私と一緒に行動をしてもらうっス!」
「はぁ?俺の大事な休日を奪うなよ」
「…いいんスか?」
ん?なんだ?威圧感ヤバいな…どのくらいやばいかって言うと機嫌がすこぶる悪い時の母親くらいヤバい。アレってすぐ部屋に逃げなきゃ理不尽を押し付けられるからな…
…俺はその場でそっとクラウチングスタートしようと構えた。
「へぇ?いいんスね?私がクラスのグループで一人称が『
俺は目にも留まらぬ速さで走り出した。
…訳ではなく、小春様の方に向いて土下座をした。…目にも留まらぬ速さで。
「本日一日小春様にご一緒させてもらえないでしょうか!」
「全く、先輩は素直じゃないっスねぇ。美少女である私と休日デートしたいなら最初からそう言えばいいのに。あ、そういえば連絡先交換してませんでしたよね交換しとくっスね。有り難く思うっス。」
うっっっっっぜぇ!なんだコイツ…てか勝手に人の連絡先追加するなよ!
そしてスマホのパスワードどうやって開けた!?
「スマホのパスワードが誕生日とかセキュリティ甘いっスね、先輩♪」
「絶対今度からパスワード変えてやる…なんならスマホに触れさせねぇ…」
そうしてまた騒がしい今日が始まる…
…推しのグッズ買いに来ただけなんだけどなぁ…
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うんうん、ノルマ達成!
実は一話1500文字以上って決めてるんですよね。勿論ここのコメント無しでですよ?
まぁ、1500文字がギリギリ許せるラインなんですよね、自分の中で。
これより少ないと少なすぎるなって思うんですよ。これでもそれなりに少ないとは思うんですけどね。
さて、話を変えましょうか。
2話連続で後輩の小春ちゃんがメインで登場してるんですけどこの話の内容的に次回も小春ちゃん回ですよね。
なんか書きやすいんですよね小春ちゃんって。なんというかキャラが確立されているというか…
雪ちゃんも黒木さんもあんまり小春ちゃんみたいにこういう性格!ってのがないんですよね…
まぁ、なんでこれから頑張ろうと思いますよ。設定を今から確立するって今まで何やってたんだって感じはしますけどね。
面白かったらフォロー、❤️、⭐️よろしくお願いします!
また次回で会いましょう。
それでは!
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