応援コメント

~夢に散る花~」への応援コメント

  • 花を散らす風は「落風」というのですね。なんとなく心を掴まれました。
    この物語の随所に散りばめられたように感じられる「刹那」と「切なさ」を思わせます。

    作者からの返信

    蒼翠琥珀様
    おはようございます!
    こちらも読んでくださってありがとうございます!

    「刹那」と「切なさ」を感じてくださって嬉しいです。
    桜の花の散る様を背景に一瞬を生きている男女を書こうと思ったのでした。

    落風、風の名前という本に載っていて使いたかったんですよぉ( *´艸`)

    お星様もありがとうございました!

  • 小烏 つむぎ様

     どの作品もそうなのですが、この作品は特に、音楽のように流れるリズムがあって、心地よく夢の中を歩いているような、そんな感覚を味わうことができました。
     このお侍さんだけではなく、娼妓の方も逢いたい人がいるのかなぁと思ったり。
     戦場に赴くと言うことは、二度と会え無い可能性が高いですからね。
     昔の人は、いつも命がけだったのかなと。別れは一生の別れだったかもしれないなと思いました。切ないお話でした。
     
     

    作者からの返信

    ☆涼月☆様
    こちらにもコメントをありがとうございます!

    このお話しは、1枚の浮世絵から着想を得たものでした。
    音楽のようなリズムを感じて下さっとのこと、ありがとうございます!
    雰囲気を出したくて、最初と最後に「詩」を配したのが良かったでしょうか?

    幕末には今以上に出会いも別れも重かったのかなと思います。
    娼妓の人の方にも逢いたいのに逢えない人がいることに気づいてくださって嬉しいです。
    裏設定で「好い人」は上野戦争で行方不明なのです。

  • こんにちは。
    五稜郭で激戦が戦われる前夜、箱館はそんな賑わいを見せていたんですね。とはいえたぶん、人々の心には平時とは異なる昂りがあったんだろうと想像します。
    そんななかでの夜桜が、いよいよ凄愴に見えました。

    作者からの返信

    久里琳様
    読んで下さってありがとうございます!

    当時、箱館にはロシアが随分と進出していたり、東北各藩の出先機関もあったりといろいろ複雑だったようです。
    地元の人たちの気持ちはどうだったかはわかりませんが、商売的には盛んだったとのこと。
    そんな中の夜桜に「凄愴」という感想を持ってくださってありがとうございます。


  • 編集済

    新月の夜に桜吹雪の中に居ればもう逢えぬ人に逢える。この口承はなにを暗示しているのだろう。
    始まりと終わり。新政府と幕府。西洋文化と日本の文化。新と旧。諦念と期待。
    巨大な権力闘争に巻き込まれるしかなかった人々。思い人と引き裂かれた人々。桜の木を薪にして焚かざるを得なかった人々。
    しかし時代に翻弄されながらも健気に生きる人々。
    艶やかで切ない描写の中に逞しさも感じとれるような素敵な作品でした。
    面白かったです。

    作者からの返信

    乃々沢亮様

    こちらも読んでくださって、ありがとうございます!

    舞台となったのはちょうど全てがひっくり返ってしまった時代。
    新しい時代を作った側にも、抗った側にもそれぞれの正義と、思惑と打算があったんだろうなと思います。

    深く読んでもらえて、面白かったと思ってもらえてとても嬉しいです!

    コメントをありがとうございました!

  • おお、小鳥さんがオトナの話を書いておられる。そんな気がしました。
    詩から始まって、お話に移って、それがとても自然に誘導され、なんの違和感もなく読んでいました。
    煙管を差し出したオンナに始まり、またそのオンナに戻る、額縁が利いています。
    土方歳三出現に心躍りました♪

    作者からの返信

    オカン様

    こちらも読んで下さって、ありがとうございます!

    ちょっと背伸びして、オトナの話しを書いてみました(〃艸〃)

    土方歳三、ふふふ。
    ともに心躍らせましょう!

    嬉しいコメント、ありがとうございました!

  • 『慶応4年(明治元年)12月15日(新暦1969年1月27日)』
    新暦1869年でしょうか?

    落風!
    そんな呼び方があるのですね。

    新月の夜、まるでそれも、新政府との戦いを暗示してますね。

    しかし、その暗闇の中、まだ闇の中の日本、そこから始まる新たな人生。
    恋人という事ならば、それは桜花の祝福を受けての、新たなる幸福への始まり、であって欲しい。

    このお姐さん、いや、当時の娼妓達には、花魁の文化を色濃く受け継がれたオンナ達も存在していた。
    函館とかは、特に、そういうオンナ達が確かに居た。

    自分の身体を売ってるだけと思ったら間違いだろう。
    ちょっとしたお座敷芸を披露していたかもしれない。

    だから、そんな世間の下層のオンナでも、このくらいの歌を知ってる。

    なんか、当時の女性の良さを見る想いがして、なぜかしら、訪れるであろう嵐の前の泡沫の夜に、しっとりと、闇の閨の中が温かく濡れた心持ちとなったのではと思うお話でした(๑˃̵ᴗ˂̵)


    作者からの返信

    風鈴様

    年号の指摘、ありがとうございます!
    先ほどしれっと直してきました!


    この時代妓楼の娼妓たちは文化の担い手だったのでしょうね。
    苦界に居ても何か矜持を持って生きていたんじゃないかと思います。
    そんなオンナたちは、どんな心持でオトコを抱きしめていたのでしょうか。

    とても深くて素敵なコメントありがとうございます!

  • 艷っぽいのに、切ないお話ですね。

    新月の夜に桜の下で逢えるのは、
    「確かな」人とは限らねど、
    ぼんやりとした半月の桜の下には、
    夢であれども、逢いたかった人。

    夢であれども…ですね。

    落風が愛しい時の香をほんのりと放ちながら、
    桜を降らせている様を思い浮かべて、
    女も切なくて寂しいけれど、
    男もそうなのだなあ…って、
    当たり前のことをしみじみと思いました。

    綺麗で、とても綺麗で、切ないお話でした。

    作者からの返信

    緋雪様
    とても素敵なコメントをありがとうございます!

    このお話は、ある版画(薄暗闇の土手に花吹雪の桜並木。紅色の空に半月)を見て書きたくなったものでした。

    こんな時間なら、この世にもういない逢いたい人を呼べるんじゃないかなと。

    おそらく今現在でもウクライナ、ロシアではこんな思いをしている二人がいるのではないかなと思いました。