第80話 今年の恵方は「南南東のやや南」

 節分に恵方巻きという巻き寿司を食べる習慣が定着してきました。

本来、節分には「豆まき」をする習慣があり「鬼は外!福は内!」と言いながら豆をまきますね。

我が家では子供達も大きくなって、それぞれ家庭を持って独立しているので、私だけでは豆まきもしなくなりました。

しかし、豆だけは買ってきて毎年、年の数だけ(?)食べています。

そして巻き寿司も恵方に向かって食べています。


 この恵方巻きなのですが、毎年、近所の方が注文を取って作って下さいます。

昔、食堂をされていたこともあり料理が得意な方で、いつの頃からか、まだ両親が元気だったころからずっと作って下さっています。

私が両親と一緒に住むようになった時は、すでにこの近所で作ってもらった恵方巻きでした。

中身の具がゴボウ、ニンジン、かんぴょう、キュウリ、卵焼き、しいたけ、桜でんぶと昔ながらの田舎風なので素朴ですが私はこの巻き寿司が大好きなんです。


 今年の恵方は「南南東のやや南」だそうです。

恵方は陰陽道おんみょうどうにおいて、その年の福徳を司る歳神としがみである歳徳神としとくじん様が回座される方位です。

つまり今年の歳神様は南南東のやや南にいらっしゃるということです。


 歳神様のいらっしゃる方向に向かって事を行えば、何事も順調に進むと言われています。

陰陽道は中国古代の宇宙観や世界観を起源とし、日本独自に発達した占い体系のひとつです。

恵方巻きを食べる日は二月三日ですが、この年の吉方向となるのは翌日の立春(二月四日)からになります。


ご自宅からの「南南東やや南」が吉方向です。

例えば……

*宝くじを買う時の売り場所

*旅行やお出掛けの観光候補

*お宮参り、ご祈願をする神社  など


そんなわけで、今年も恵方巻きが届きました。

「南南東やや南」方向に向かって恵方巻きを黙ってかぶりつきたいと思います。

南南東のやや南って、どこ?

よく分からないけど、多分そうかなと思う方向に向かって、ガブリと巻き寿司を黙々と一口食べました。

本当はそのまま丸ごと食べるのが習わしかもしれませんが、あとは普通に切って食べました。

きっと良い一年になりますゾ!


近況ノートに画像あります。

https://kakuyomu.jp/users/cocopin/news/16817330652728445471

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