第891話 わぁ!びっくりした。

つい先ほどの話。カーラジオでいつものようにNHKを聴いていた。番組は「日曜討論」。各党から代表を出して、その時々の「政治問題」について、議論をする、という番組である。今日のテーマは「政治資金規正法改正問題」についてであった。


当然のことながら、与党側の自民、公明、維新は「今回の改正は有用であった」という立場、野党側は「ザル法だ、改悪だ」という立場での議論となっていた。これは当然のことで、「想定内」のことである。驚いたのは、野党側からのこの意見であった。車の運転中だったので、文言が正確でないことは了解いただきたい。「趣意」として理解していただきたい。


「今回の議決は明らかに『改悪』である。参議院での議論では「反対」の立場で議論を進めていく。他の野党の方も、黙っていてもらいたい。改正案を示すのは『野党第一党』である『立憲民主党』である」(趣意)


とのことである。ラジオを聴きながら、びっくり仰天した(いや、ちゃんと前を向いて運転していましたよ(笑))。どんな「傲慢」な発言なんだろう、いったい何様のつもりなのだろうか、と心底驚いた。


「民主主義」の理念の根底には


「あなたの言うことには賛成しかねる。しかし、あなたがその発言をする自由は命をかけて守る」


という思想が流れているはずである。本当に「民主主義」を根本とするならば、「他の野党の方も黙っていてもらいたい」なんて言う発言を平然とできるわけがない。


「日曜討論」に参加される各党の代表は、それぞれの党でそれなりの地位のある人たちである。そのような立場の人が、このような発言をされたことに、心底驚いたと同時に、がっくりとした。


与党が与党なら、野党も野党か。野党第一党がこの体たらくでは、どの政党が政権を担うべきなのか、暗惨たる気持ちになった。日曜日の朝から、きわめて残念である。

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