第888話 変なこと たくさん(シリーズ3)

数日前に退任されたが、広島県安芸高田市では、直近まで「石丸 伸二氏」が市長をされておられた。ネット界隈では結構な有名人であり、おそらく広島県ローカルでも注目されていた人だったのだろうと思う。自民党の河合元法務大臣夫妻の選挙に関する売買収問題で、広島の各市町村がバタバタとした中で、エリートコースを捨てて立候補、当選された方である。この度予定されている東京都知事選に立候補の意向を表明しており、もしかしたら、現職の小池氏と、ネットで知名度を上げている石丸氏の対決か?と思っていたら、なんと立憲民主党の蓮舫氏が都知事選に立候補の意向を表明した。


蓮舫氏の立候補は石丸氏にとって予想外の展開ではなかったか?と思う。現職の小池氏が都知事選に立候補、となれば、お互いに問題は抱えているものの、小池氏と蓮舫氏の知名度が圧倒的であり、石丸氏にとっては非常に不利な戦いになる。


YouTubeで、安芸高田市の議会での議論がupされているのをよく見るが、石丸氏の市政運営を諸手を挙げて賛成!とは言わないまでも、80点はつけたいと思っている。「市長(市執行部)と議会は本来対立関係」という言葉は正しい。ある程度の緊張感をもって、是々非々で議論を行ない、対立した意見を止揚してより良い案を生み出す、という事が本来の在り方であり、従前の「なあなあ」関係は不適切、と明確にしたのは正しかったと思う。市長に対する議会の会派「清志会」の対応が「是々非々」と言いながら非常に子供っぽいような対応であったり、議員の質問から、市施設の管理団体と議員との関係を明らかにしたりなど、功績は大きいと思っている。特に、市執行部の議会に対する態度が「毅然」としたものになったのは大きな功績だと思う。


石丸氏の市長としての市民との向き合い方も適切だと思う。惜しむらくは、氏が優秀なので、議会側がついて行けず、似たような質問を繰り返すようなときに、「以前もご説明したはずです!」と言い切って、答弁を止めてしまう、という事は少し残念だったと思う。打てば響く人の集まりである、京都大学や都市銀行などではないのだから、「何遍同じこと言わせんねん」と思っても、やはり、説明をつけたすべきだったのではないかなぁ、と思う事だけが残念であった。


氏の能力は非常に高く、東京都では不自然なしがらみがないことから、都政刷新には適切な人物だ、と思っていたのだが。小池氏vs蓮舫氏の対立の、第三極という立場になればなぁ、と思ったりしている。

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