第863話 今頃になって、何をやってるの?!

先日も、マイナ保険証のことについてウダウダと駄文を綴ってしまったが、またも「おかしな事」をしている(お上は気づいてないのかな??)記事を読んでしまった。


ソースは時事通信社のJIJI.com、5/6付


<以下引用>

総務省消防庁は、マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」を使って、急病人やけが人を救急搬送する実証事業を今月23日から始める。患者本人が受診歴や服用している薬などを説明できない状況でも、救急隊員が現場でカードを読み取って必要な情報を入手し、最適な医療機関に搬送できるようにする


<中略>


救急現場では、患者本人や家族から受診歴などを口頭で確認しているが、症状によっては説明できなかったり、服用している薬を家族が把握していなかったりする場合も多い。

 実証事業では、患者の同意を得た上で、救急隊員がカードリーダーでマイナ保険証を読み取り、患者の医療情報を照会できる「オンライン資格確認等システム」にアクセス。閲覧した情報に基づき、受診歴のある病院に搬送したり、搬送先に持病を伝えたりして、救急搬送の迅速化・円滑化を図る。患者の意識がない場合は、例外的に同意なしでも閲覧できることにする。

<引用ここまで>


患者さんの同意が取れればよいのだが、患者さんの意識がない場合、「例外的に同意なしでも閲覧できる」とのことだが、暗証番号はどうするのだろうか?顔認識を使う、としても、顔面や頭部の損傷で意識障害となれば、確認のしようがないのではないか?と思ってしまう。もちろんそれは病院に着いても同様のことだと思うのだ。


それに、「マイナ保険証」に「強制的に移行」するのなら、その決定をする前に、このような実証事業を行ない、成果の確認、問題点の洗い出しとシステムの改良を行なうべきであろう。そういう点でも、政府の「マイナ保険証一本化」への本気度が全然見えないのだ。


前回も書いたように、数年来「マイナ保険証を使う」ように国は誘導してきたはずである。にもかかわらず、利用率が5%程度なのはなぜか、ということを真剣に考え、問題点を洗い出し、改善したうえで実行に移すべきであろう。


しかも、最近、大規模な「偽造マイナンバーカード」を用いた事件がニュースになったばかりである。「免責事項」があるから、デジタル庁は真剣にその問題に向き合っていないのではないか?あるいは人材不足なのか?


実証事業を行なったうえでのフィードバック、制度の不備の変更、改良はいつ行うのだろうか?


本当に「マイナ保険証」に一本化できるのか??いろいろと頭の痛い話である。

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