第837話 「ちびまる子ちゃん」まる子の声優さん決まる。

長期間放映されているアニメでは、どうしても「声優」の交代は避けられない。現在テレビ朝日系で放映されている「ドラえもん」、テレビ朝日系での放映が始まったのは私が小学1年生の時だったことを覚えている。それ以前に読売テレビ系でアニメ化されていたそうだが、あいにくとそのことについては記憶がない。


テレビ朝日系のアニメ「ドラえもん」は、そう考えると、放映開始から45年ほどとなるだろうか。放映開始26年目で、声優陣を一新し、今では先代の声優さんは多くが鬼籍に入られてしまったが、今後も「ドラえもん」の放映が続くのであれば、2代目の声優さんたちもあと7年で、声優一新後26年となってしまう。


長寿アニメと言えば「サザエさん」であるが、こちらは「声優一新」ではなく、少しずつ声優さんの若返りを図っているようである。これはこれで一つの「声優交代」のやり方であろう。どちらがどう、という問題ではない。


「ちびまる子ちゃん」もいつの間にか「長寿アニメ」の仲間入りをしてしまっている。放映開始が1990年、ちょうど私が1年間の「隠居生活(浪人生活)」をおくっていたころだ。それから数えると、放映から34年になる。主人公である「まる子」の声優は放送開始から、TARAKOさんが担ってくれていた。TARAKOさんの「出世作」もまた「ちびまる子ちゃん」であり、ほとんどの人にとって、「まる子」=TARAKOさんというイメージだろう。


TARAKOさんの独特の声や口調が、あまりにも「まる子」と結びつきすぎているので、彼女の「声優」としての仕事は、他のキャラクターが思いつかない。むしろ独特の声と口調が、「ナレーター」として独特の味を与えるため、様々な番組で、彼女のナレーションを聞いたように記憶している。


TARAKOさんの「まる子」が、極めて強い個性を放っていたため、後任の声優さんを探すのは大変だっただろうと思う。昨夜のニュースか、今朝のニュースか、どちらだったかはっきりしないが、次の声優さんに「菊池 こころ」さんが選ばれた、と報じられていた。


ネットニュースでは彼女の紹介サイトにリンクが貼られており、そのサイトでは彼女が様々なシチュエーションでどのように演じているか、という音声が貼られていて、実際に彼女の声を聴くことができた。


声の高さはTARAKOさんと大きく離れている感じではなく、「声が大きく変わったな」という印象はそれほど受けないのではないか、と思ったりした。サイトに貼られていた彼女の音声は、もちろんサンプル音源なので、なるだけ癖のないように演じておられたが、抑揚について、少しTARAKOさんに寄せれば、あまり違和感はないように思った。


もちろん、TARAKOさんに寄せた声づくりが適切かどうかわからない。彼女の個性を出して言ってもいいのだろうとも思ったりする。


いずれにせよ、いわば「大名跡」を受け継ぐことになるわけで、公式サイトでも「応援をお願いします」とお知らせを出していた。ぜひ頑張っていただきたい、と思った次第である。


余談であるが、ニュースにプロフィール写真が掲載されていた。どことなく、高校時代の私の初恋の人に似ているように思った(70%くらい似ているか?)。改めて、自分自身の「ストライクゾーン」を実感したのも正直なところである。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る