2024年 4月
第822話 「決算委員会」なんだからさぁ…。
今日は所用で外出していた。いつも通り、移動中の車の中ではNHKラジオ第一放送を聞いていた。国会中継が流れており、「令和5年度決算委員会」が中継されていた。
車のエンジンをかけたときにちょうどいいタイミングで、立憲民主党の田名部委員の質問が始まった。まず最初の質問が、「自民党の裏金問題と、党員処分について」のことで、おそらく質問時間の3/4以上を使っていたのだろうか?もちろん岸田首相もいつものとおり「のらりくらり」と「何かしゃべっているが、あまり意味のない」答弁を返していた。その後、一つか二つ、「決算委員会」で本来聞くべき質問を行なって、
「そのほか、いくつか伺いたいことがありましたが、時間が来てしまいましたので、これで終了させていただきます」
ということで委員の持ち時間が終了、となった。
次に質問に立たれたのも立憲民主党の方で、横沢委員。横沢委員も、まず最初に「裏金問題」を取り上げていた。
「自民党の裏金問題」がとんでもない「政治の腐敗」の産物であることを否定するつもりは全くないが、「決算委員会」本来の仕事があるであろう。本来そこですべき質問を
「時間が来たから終わります」
と終わらせて、また次の委員も、前の人と同じく「裏金問題」から話を始める。これって非常に「時間の無駄」だと思ったのだが、どうだろうか?
失礼ながら、どうせ何を聞いても、岸田首相はのらりくらりと交わしていくことが目に見えているわけである。同じ党内に複数の質問者がいるのだから、党内で事前に調整を行ない、「裏金問題の追及」は一人に任せて、他の人が「決算委員会」で行なうべき、あるいは行わなければならない質問を「しっかり」行なっていく、という形にはできなかったのだろうか?
「〇〇の問題についても伺いたかったのですが、時間が来たので終わります」
で済ませてしまえば、この「〇〇」という問題はその後、だれがどのように追及するのだろうか?そもそも「決算委員会」なので、当然決算で浮かび上がる様々な問題を議論するのが本来の在り方だろう。なぜそちらの方を置いてきぼりにするのだろうか?
午後からは、同じく立憲民主党の岸委員が質問しているのを、途中から聞いたのだが、「予算を立てたものの使われなかったお金の問題」など、実務的な質問をされていたので、よかったと思った。
「政治的問題」はそれとして、目的を持った委員会であれば、質問時間の多くを、本来行なうべき質問に使うべきだろう、と思った次第である。
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