第799話 ショックなこと、立て続け。

昨日の仕事終わり、帰るメールを送ろうとスマホを手にした途端、とんでもないニュースが飛び込んでいた。


「鳥山 明氏 死去」


とのこと。思わず「えーっ!」と叫んでしまった。死因は「急性硬膜下血腫」とのこと。これも訳が分からない。ほとんどの場合、「急性硬膜下血腫」は「外傷」が原因となるからだ。

一体何があったのだろう…?


もう十年以上前か、私の好きなエッセイスト・作家である「中島 らも」さんが酔っぱらって自宅の階段から転落、脳挫傷で3日後に亡くなられた時は、驚きもしたが、「らもさんらしいよなぁ」という納得感もあった。


なので、「鳥山氏」と「急性硬膜下血腫」という死因がイメージとして結びつかない。交通事故にでもあわれたのだろうか、何か作業中に転倒されたのだろうか?


「Dr.スランプ」や「ドラゴンボール」など、小学生のころから楽しませてもらった漫画だ。この10年ほどの間に、藤子不二雄A氏やさいとう・まさお氏、水木しげる氏、松本零士氏などが鬼籍に入られたが、この方々は、いわば「天寿を全うされた」方々だ。若い漫画家の方も病気や、何やらで亡くなられた方も多いが、鳥山氏の突然の逝去には言葉を失った。


とはいえ、私の記憶が確かならば、手塚治虫氏も、60代前半でお亡くなりになられたように記憶している。時代を超えた天才たちも、いつか寿命を迎えるのがこの世の理だが、それにしても早すぎる、と思った。


一夜明けて今朝、回診を終えて、午前の外来が始まるまでの間にPCを開けると、また残念な訃報に驚いた。「ちびまる子ちゃん」の声優、TARAKOさんの訃報である。


「ちびまる子ちゃん」も私の中では「つい最近始まった番組」のイメージのままだが、もう35年近く続くご長寿番組になる。TARAKOさんは、まる子ちゃんの声優として1990年代初頭にブレークし、当時は様々な番組に引っ張りだこだった。独特の声と、かわいい感じに私は個人的にファンになった。と言っても、少し応援するくらいである。


私よりすこしお姉さんだ、という事は知っていたが、60代で亡くなるのは今の時代、やはり早いと思う。


「ちびまる子ちゃん」では、エンディングの「走れ正直者」を歌っていた西城秀樹氏、まる子のお姉ちゃんの声優さんだった水谷優子さん、作者のさくらももこさん、そしてTARAKOさんも逝ってしまった。


「ちびまる子ちゃん」のフォロアーではないのだが、まる子ちゃんのあの声が聞けなくなるかと思うと、寂しくてならない。


お二人のご冥福を、心からお祈り申し上げる次第である。

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