第738話 想像力の欠如

今、「カクヨム」で「短編創作フェス」が行なわれている。「物は試し」と、私も3つのお題に挑戦してみることにした。今のところ、2つまでお題が出ている。


お題を見てイメージを膨らませようとしてみるが、想像力に乏しい(そのくせ妄想癖はある)私には、何もないところからお話など湧き出してこないわけで、例えば「歴史もの」を書いてみようと思っても、私の「歴史」の知識なんてちっぽけなものである。時代考証なんてできるわけがないので、話にリアリティを持たせることができない。


我が家でも次男は、「なろう」の異世界ものなどが好きで、暇があれば読んでケラケラ笑っているが、その世界観がどのようなものなのか、読んだことがないから分からない。自分の中にないものは書けない、と改めて痛感した。


どこかで「文は人を表す」という言葉を聞いたように記憶しているが、自分が「自信をもって」リアルな文章を書くことができる世界は、どうも私が「リアル」に生きている世界くらいしかないようだ。


現代設定、としてみても、他の作家さんの作品を読んでいると、「おぉっ!」という発想で書きあがっている作品が多い。純粋に「皆さん、すごいなぁ」と感動する。


結局、1作目はほぼノンフィクション、2作目もノンフィクションに極めて近いフィクションとなってしまった。


ここにこうやって書いている文章、基本的には吉田 兼好の「徒然草」の出がらしみたいな発想で、なんとなく思ったことを綴っているわけで、私の文章力はせいぜいこの程度のものなのだろう。


お題の3つ目は、「自分の経験」から抜け出せればいいなぁ、と思っている。

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