第703話 政治の報道について思うあれこれ

自民党の各派閥で、「政治資金パーティ」のキックバックが問題として取り上げられたのは、10日ほど前だろうか?


当初は「各派閥」という報道だったが、報道の中心が「安倍派」のことが主となってきているように感じている。


選挙権を得て以降、国政選挙、地方選挙を含め、今まで投票を欠かしたことはないが、政治の細かいことまではfollowできていない。最近は、仕事が忙しくて、この「カクヨム」の更新さえままならない状態である。


とはいえ、政権の中心部から「安倍派」の面々が「辞職・退任」に追い込まれているのは、よく考えれば「おかしなこと」であると私は思っている。その理由は、「裏金問題」は「安倍派」だけの問題ではないからである。当初報道されたように「各派閥」で行われていたことだからである。もちろん岸田首相が引っ張ってきた「岸田派」についても例外ではないはずである。岸田首相が「岸田派の会長」を辞めたところで、免罪される、というわけではなかろう。


おそらく自らも手を汚している事件を用いて、「目の上のタンコブ」派閥を排除していく、という政局のドロドロさを見るにつけ、暗惨たる気持ちになる。


国民民主党に所属していた前原 誠司氏が新党を立ち上げたこともニュースになっていた。現在の、「自民党」に対抗できる「野党勢力」を壊したのも確か、氏であったと記憶している。


民主党の党首に選出されると、当時勢いのあった小池百合子氏の率いる政党に「国会議員の候補者は合流する」という訳の分からない方針を打ち立て、「立憲民主党」と「国民民主党」に分裂させたのは氏であったと記憶している。昔のことであるし、政治の専門家でもないので、不正確な記憶に基づく意見であるのはご容赦いただきたいが、当時のニュースを聞いていて、「訳が分からない」と強く思ったことは記憶に残っている。


まぁ、氏が分裂させなくても、ゆくゆくは分裂していたのか、あるいは自民党と同じように、「民主党 ○○派」なんてことになっていたのかもしれないが、ある一定の数を持つ集団を分裂させたのは、結局自民党を利することになっただけではないのか、と思わなくもない。


氏の立ちあげた政党は「教育の無償化を実現する会」とのことだが、私自身は、「大学」以降の教育については、「全員の無償化」は意味がないと思っている。「エリート主義」の批判は覚悟の上だが、ある程度の金銭的負荷を科したうえで、「家庭の収入」と「本人の成績」を基に希望者に選択をかけ、「選ばれたもの」だけが「給付型」の奨学金で、その学費を賄うようにするのが、優秀な人材を輩出するうえで最もコストパフォーマンスがよいのでは、と思っている。


という点でも、氏については、どこか迷走している感が否めない。同じ「旧民主党」の議員であっても、野田佳彦元首相の「地に足のついた」活動と比べて浅薄な印象を受ける。


なんとなくぼやいた次第である。

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