第640話 結局株を下げたね
イスラエル、そしてガザ地区の有事に際し、日本政府は邦人保護のためにジェット機を1機チャーターした、ということはニュースで流れていた。
日本政府がチャーターした飛行機なので、当然邦人を日本まで連れて帰ってくるのだろう、と思っていたのだが、実際は違ったようである。
日本政府の用意したチャーター機は一人3万円のお金を取って、邦人を「ドバイ」まで移動させる、というものであった。
一方、大韓民国も自国民を救出するためのチャーター機を用意した。空席があったので、「よければ日本人も使ってください」との申し出があったそうだ。
大韓民国のチャーター機は、無料で、自国まで国民を運んだそうだ。
結局、日本人で、日本のチャーター機を利用した人は8人、大韓民国のチャーター機にお世話になったのは51人、ということになった。
3万円を取られてドバイまで、と、無料で大韓民国まで、を比較すれば、後者を選ぶのが普通だろう。
というか、邦人保護のためのチャーター機なのであれば、当然無料で、日本まで邦人を連れて帰ってくるのが「当たり前」だと思うのだが。そこに使うお金を「もったいない」「無駄だ」という国民はおそらくいないだろう。仮にいたとしてもごく少数だろう。
どうしても飛行機の都合がつかず、ドバイまで、となったのかもしれない。そこは許容するとしても、一人3万円を取る、というのはいかがか、と思う。8人で3万円なので、24万円。仮に、大韓民国に乗った邦人も全員利用していたと仮定すると、約180万円である。飛行機一台チャーターする金額に対して、150万円という金額はどれくらいの割合を占めるのだろうか?とはいえ、非常時にもかかわらず、わざわざ一人当たり3万円を取る理由が分からない。受益者負担?この非常時にまさかね?
隣国の対応と比較するにつけ、日本の対応には疑問が残る。現政権の株がまた下がったように思う。
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