第591話 温かいロボット

日曜日の読売新聞では、「本 よみうり堂」というコーナー(?)で、見開きで、新刊本について、書評を掲載している。


大きく取り上げられた本ではないが、書評が印象に残ったので、今回書いてみた。


著者はPepper君の作成にかかわった技術者であり、愛されロボットの「LOVOT」を開発した方だそうな。


1999年に犬型ロボット「AIBO」がソニーから発売された。確か当時の金額で25万円ほどしたと記憶しているので、「バカ売れ」した、というわけではないが、ソニーが想定する以上に売れたそうで、しかも根強いファンがおられ、当時の制作陣が定年退職後、AIBO修理工房を作るほどの愛されロボットとなった。


書評では、作家の宮部 みゆきさんのエピソード(正確にはお父様のエピソード)も取り上げられていた。


お掃除ロボット「ルンバ」が隙間に引っかかったりすると、お父様が「あぁ、なんぎだなぁ。よしよし」と子供をあやすように掃除しやすいところに移動させる様子を見てインスピレーションがわき、SF短編を作成したそうである。


「機械」という認識を超えて、「愛着、愛情」を捧げられるロボットに共通する要素は何だろう、ということが取り上げられているらしい。


私はこれまで、純粋な「創作」として文章を書いたことがなかった。子供のころ「小説」よりも「科学読み物」を好んでいた人間である。「妄想癖」がないわけではないが、それを「創作」に広げられるほどの根気も情熱も筆力もない。


そんな私ではあるが、その「書評」、あるいは宮部みゆきさんのお父様のエピソードにインスピレーションを得て、初めて「創作」してみた。自分自身では「創作」だと思っているが、どこかで似たような話があったら申し訳ない。私自身としては「オリジナル」と思って書いてみたものである。


表題だけは「パクリ」であることは許していただきたい。新たに「小説」として投稿した。


「介護ロボットは上方落語の夢を見るか」


読んでいただければ大変うれしい。

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