応援コメント

第586話 数学の苦手な理系一族。」への応援コメント


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    大阪府の公立高校の入試問題が、3種類というのはホントですか?

    当県では高校入試は1種しかありません。内申点の比率(難易度の高い高校は内申3:試験7)という比率になっていたり、理数科は数学など理系科目が傾斜配点になっている形です。

    以前にも書きましたが、医学部を目指す場合は、理数科受験が基本で、普通科からも受験はできますが、推薦や奨学金などは理数科があきらかに有利なので、医学部に行きたい人は高校の受験の時から決める形になります。

    高校理数科では、2年生の時に「メディカルコース」を選択する形になり、その時点で医師になる適正も見られるので、高校2年で実質医学部に入るかどうか決まる形になる。(推薦入試で医学部に入る形ですね)

    工学系にしても、最近は工業高等専門学校の選ぶ生徒が増加傾向となっていて、
    高専は高校指導要領に拘束されないので、授業内容はフリー。
    高校なのに授業は実質大学工学部と同じです。高校で習う数学は2学年目には完全に終了し、低学年から大学の数学の授業が始まります。高専専用の数学教科書や大学の数学教科書を使用する。とくに長岡高専は実質長岡技術科学大学接続するので「高大一貫校」(それも国立)という位置づけ。
    そして高専はとにかく数学授業の内容が厳しい。現級留置きもあるので、現在の高専は完全なエリート教育校になっています。
    徳島の「まるごと高専」は高専は高校指導要領に縛られない、ということに目をつけたわけですね。

    普通科に行く生徒は、文化系が多くなるので、高校受験で進路を決めるという形がスタンダードになってしまいました。

    ですので中三の春というのが、一番大事な時期というのが、こちらの状況のようです。
    いずれにせよ、数学がダメだとどうしようもならず、選択肢が狭まって「気づいたら文系」になるわけで、『数学だけはやっとけ」と指導するのが精一杯。私の時代と全然違うわけでして

    ……って東京でもこんなことはやってません。
    いつからここはエリート育成地域になったのか……?

    (ご説明御礼)
    なるほど、大阪府の高校受験の仕組みがわかりました。
    実際、出来る子と、そこそこの子がいるわけですから、試験の難易度で振り分けてしまうわけですね。

    その点、こちらの学校は例えば新潟高校は、進学校というより、封建的な英国のパブリックスクールみたいな感じですね。入ったら名士の御子息だらけなんて話もあるので、受験難易度を上げてないような気がします

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    実際には、国語、英語(含リスニング)、数学が難易度によって3種類用意されている、ということです。簡単な方からA,B,Cとランク付けがされており、内申点と試験の得点の「合格判定」に使う比率も学校で決められています。

    合格者をどのように判定するか、も公開されています。試験の得点が良かった人を、定員の90%まで「合格」と判定します。試験の得点順で定員の90%~110%は、学校の指定した比率で内申点と試験の得点を合計して順位を決定します。定員ギリギリのところには、複数人がいるので、出願時に提出した作文から、学校の求める学生像に近い生徒(アドミッション・ポリシーとして明文化されている)を選ぶ、ということになっています。

    進学校(文理学科)はすべてC問題となっています。一度解いてみましたが、激ムズでした。リスニングでは、選択肢そのものがかなり捻っているので、リスニングが流れる前に選択肢の内容をすべて理解しないと選択できません(以前、拙文に書いたことがあります)。

    英語についてはTOEICや英検などを取っているとある程度の点数を確保してくれるようになっています。英検2級(高校卒業程度)なら、得点率80%と読み替えてくれます(3級は読み替えの対象となりません)。試験の結果と、読み替え得点率の高い方を採用してくれます。

    大阪府立高校でトップとなる「北野高校」の受験生は、その85%が「英検2級」を習得している、と新聞に載っていました。現実に、入試でのC問題より、英検2級の方が素直で、点数が取りやすいと思いました。と同時に、入学時点で、「高校卒業程度」の英語力がある、というのは笑い話だなぁ、とも思いました。

    人口が多くて、地域間の学力格差も大きい大阪府なので、A問題では「通分を必要とする分数の足し算」が出題される一方で、C問題はそのようなレベルの問題です。

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