第558話 無意味な規則は「校則」だけではない。

今朝の読売新聞関西版、社会面「社会部⇔あなた 言わせて 聞かせて」のコーナーより。



読売新聞大阪本社社会部に、脳卒中後遺症で身体障碍者の認定を受けた64歳の方から、以下の手紙が届いたそうだ。


「『身体障碍者が単独で乗車する場合、片道101km以上に限り5割引き』この基準、実情に合っていないと思います」


とのこと。男性曰く


路線全長が100kmに満たない会社もあるのに、なぜこの距離なのだろうか?というのが疑問とのことである。


記事では例として阪神電鉄をあげており、同社の自動券売機で買える最長の切符は大阪難波→山陽網干(山陽電鉄)であるが、それでも距離は99.7kmとのことだ。しかしながら、阪神電鉄には、「片道101km以上に限り5割引き」という規定があるとのこと。阪神電鉄所有の路線であれば、明らかに100kmもない。なので、この規定があっても、適応する「場面」があり得ないのだ。阪神電鉄は「旧国鉄の基準を踏襲しているが、距離の根拠は不明である」との回答だったそうだ。関西の各私鉄も、南海電車、阪急電車はどちらも『JRの基準』を基にしている」とのことである。


投稿された方は、自身が障害を持って、いろいろな制度を調べていくうちに、この制度のことに気づき、「変だなぁ」と思われたそうである。


指摘されるまで、おそらく各社も気づいていなかったのだろう。この記事をきっかけに、この規定を、自社に合わせて変更してもらう動きが出ればいいのだが、などと思った次第である。

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