第524話 究極の選択だ
ソースはネットのまとめサイトから。
<以下引用>
Twitterより
旦那の同僚が全然アプリでマッチングしないらしい。なんでかな~?
〇 ギリアラサー
〇 年収1000万円~
〇 貯金多め
〇 早慶理系院卒
〇 身長174cm
〇 大手企業勤務
〇 海外駐在勤務経験あり(これからもある)
〇 英語ペラペラ
〇 趣味はテニス、ゴルフ、ダイビング
〇 顔は中の中、髪薄い
〇 性格温厚
<引用終了>
このツイートに対してたくさんのリプがついたようだが、そのほとんどが「『髪薄い』が原因」と挙げていた。
私は半世紀越えのおっさんなので、頭皮は「火山湖」あるいは「カルデラ」状態であるが、それほど「毛が薄い」のはビハインドなのだろうか?私は17歳、高校生のころから「髪が薄い」と揶揄されていたので、今まで髪の毛が持ったのが奇跡、だと思っている。また、自分の仕事をとてもありがたいと思っている。というのも、それなりに手入れをして「清潔感」を保っていれば、白髪だらけでも、頭がハゲていても、それはそれで医師の格好をすれば、「安心感のある」医師に見えるので得をしている。
閑話休題。そのリプの中には、たくさん「その人、AGAクリニックで治療を受ければいいのに」とのコメントがあった。
AGAはいわゆる男性ホルモンに反応する「ハゲ」なので、AGAクリニックでの治療の基本は、「男性ホルモン」の作用を抑えることである。
数年前、修業させてもらった病院の「レジデント同窓会」が開かれ、初代から、現在までのレジデントが大集合した催しがあった。もちろん私も参加したのだが、私の1年上の先輩、薄毛に悩んで、AGAクリニックで治療を受けたそうだ。確かに効果はあって、薄毛は改善したそうだが、非常に困ったことに、「男性機能」は本当に「激落ち」したそうである。
「髪は生えているが、男性機能がダメダメな状態」と「髪の毛が薄いが、男性機能はしっかりしている状態」のどちらを選択するか、先輩は本当に「真剣に」考え抜いて、AGAの治療を中止した、とおっしゃっておられた。
婚活中の方であり、AGAクリニックで、髪の毛を増やせば出会いのチャンスはうんと押し広げられるかもしれないが、「異性に対する欲望」が枯渇した状態で「婚活」ができるのだろうか?結婚して、「子供を持つ」という選択をしたときに、どうするのが良いのだろうか?極めて難しいものだと思う。
わたしもその立場に立たされたとしたら、先輩と同じ選択をすると思っている。「不適切な男女の関係」を持ちたいとは思わないが、「素敵な女性にときめく心」を持ち続けるのは悪いことではなかろう。ただ残念なことに、私自身は今、心の薬をたくさん飲んでいるのと、おそらく男性の「更年期障害」を発症していると思っているのだが、「気持ち」はあっても、「身体は付いてこない」というところが辛いところである。
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