第504話 まじめな会社なのだが…。
先週、次男君と広島に行った時の話。
社内の電光掲示板に、いろいろな会社のCMが流れてくる。何気なく電光掲示板を見ていると、「緩まないねじを作り続けて社会に貢献している」と流れてきた。
「緩まないねじ」、とても重要なものである。機械や構造物など、様々なものを固定するのに、ねじは欠かせないものである。皆さんご存じの通り、ねじ(ボルトとナット)は、クルクルと回して締めていくので、当然、それとは逆向きの力がボルトやナットにかかれば緩んでしまう。しかし、ねじが緩んで外れてしまうこととなれば、場合によっては大惨事を招くこともある。そんなわけで、「緩まないねじ(ボルトとナット)」は非常に大切なものであり、現代社会に欠かせないものである。
「確か、NHKの番組か何かで見たことがあるように記憶しているけど、『緩まないねじ』の生産、日本が1位だったよなぁ」と思いながら、流れる広告を眺めていた。
そして社名が流れる。「ハードロック工業」と。社名を見た瞬間に、髪の毛を逆立てた社長率いるロックバンドが、激しくエレキギターをかき鳴らし、オーディエンスの社員の皆さんが首を縦に振りながらノリにノッているライブ会場のような職場が浮かんできた。思わず笑ってしまったことは許してほしい。随分驚いたのである。
ちなみに、私がイメージしたのは”Hard Rock”、同社の企業名、製品名は”Hardlock”である。
ちょっと笑ってしまったが、日本の工業力を下支えする、立派な会社である。決して"Hard Rock"ではない(反省)。
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