第486話 一つの時代が終わったみたい。

先ほど、上岡 龍太郎氏死去のニュースがあった。享年81歳とのこと。


私たちの世代、少なくとも私は、氏を「お笑い芸人」ではなく、「名司会者」として認識していた。様々な番組で「天才!上岡 龍太郎です!」と司会していたことをよく覚えている。「まんがトリオ」の時代は、たぶん私の両親世代ではないだろうか?


今も放送されている「探偵!ナイトスクープ」の初代局長も氏であった。氏が局長を退任されてからは面白さが減ったように思い、私も年を取って早く床に就くようになったこともあり、あまり見なくなった。笑福亭 鶴瓶氏との番組「パペポTV」もとても面白かった、との話である(おそらく関西ローカルで、私が深夜TVにはまっていた医学生時代は、見ることができなかったのではなかったか?)。


氏が「芸能界を引退する」と宣言し、すべての番組を降りられてからもう20年ほどになるのか。私の記憶ではついこの前のような気がしてならないのだが。


「引退する」といってきっぱり芸能界から離れられたのは、氏の潔いところである。


息子さんのコメントで「父は矛盾の塊の人でした」とあったが、おそらくご家族や身近な人には、少し気難しかったのかもしれない。悪い意味ではなく、矛盾を「抱え込む」だけの度量のある人だったのだろう。


氏の冥福を心からお祈り申し上げる。子供のころから慣れ親しんできた芸能人の方が亡くなられるたびに、「一つの時代が終わった」と思う事が増えてきたのは、自分も年を取ってきたせいなのだろう。

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