第479話 どれだけのエネルギーを投入すればいいのだろうか?

読売新聞夕刊の記事から


トーヨータイヤと富山大学は共同で、CO2から高効率でゴムの原料となるブタジエンを合成する方法を確立した、と発表したそうな。触媒を使ってCO2からエタノールを作り、それをさらに触媒で反応させ、ブタジエンを作るという。


もちろん詳細は企業秘密なので不明であるが、この反応にどの程度のエネルギーを投入する必要があるのか、というところが大きな問題だと思われる。CO2からエタノールを合成するために、それ以上の化石燃料を使うようでは意味がない。その問題がクリアできれば、非常に期待できるものとなる。CO2→エタノール→ブタジエンの反応が一連に起これば(それでもすごいことだが)、用途は「ゴム」というところになるだろうが、CO2→エタノールの反応が少量のエネルギーの投入で起こすことができれば、さらに活用の幅は広がるだろう。


ただ、一番は、植物が光合成を行ない、CO2と水から、光エネルギーを高効率に使って、グルコースと酸素を合成する、というのが理想なのだが。


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