応援コメント

第474話 心打たれた「NHK番組」と「YouTube」」への応援コメント

  • YouTubeを見させていただきました。
    息子さんがまだ生きているように撮られておりました。
    取材も長くされていたのではないかと思います。
    NHKの方々、ありがとうございました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    お母様も、ご本人も、「医師」としての覚悟を持って長期取材を受けられたのだと思います。

    私が小学生のころだったと思いますが、「飛鳥へ そしてまだ見ぬ子へ」という本がベストセラーとなったことを覚えています。この本は大阪にある岸和田徳洲会病院ができて間もないころに勤務していた若き医師、井村 和清先生の著書です。若くして骨肉腫を発病し、片足を切断。その後も医療の現場に戻りましたが、肺に転移。それでも身体に鞭を打って、勤務できるぎりぎりのところまで仕事をされました。そしてとうとう退職の日に、先生はスタッフに「3つの悲しいこと」をお話しされました。

    『私の心には三つの悲しいことがあります。一つめは、どうしても 治らない患者さんに何もしてあげられない悲しさです。二つめは、お金のない貧しい患者さんが、病気のことだけでなく、お金のことまでも心配しなければならないという悲しさです。三つめは、病気をしている人の気持ちになって医療をしていたつもりでも、本当には病気をしている人の気持ちにはなれないという悲しさです。ですから、私は皆さんに、患者さんに対してはできる限りの努力を一生懸命していただきたいのです。 』と言い残して病院を去られました。

    医学生になって後、岸和田徳洲会病院には医学生の時には見学に、小児科研修は岸和田徳洲会で受けました。徳洲会グループの草創期のスタッフは井村先生のことをご存じで、上記の言葉を胸に働いている方もたくさんおられます。私自身もこのことを、心に留めながら、謙虚に日々の仕事をしていきたいと思っています。